第13話 落としたスマホ 十三
あと、どうりで見た目が派手なわけだ…と言ったら、偏見になるかもしれないが。
「…俺は頭、良くなんかねえよ。
じゃあ、これ返すから…。」
そういって俺はその場を立ち去ろうとする…しかし。
「ちょっと待って!」
「…何!?」
「せっかくスマホ拾ってくれたんだし、何かお礼させて!天才正人くん?」
「いや別にいいよ!俺たまたま、ここを通りかかって携帯拾っただけだしさ。
あと俺は天才じゃねえから!」
「そう?天才じゃなかったら秀才かな?もしかして正人くん、努力型?」
「いや秀才でもねえから!
あと大して努力もしてねえし。とりあえず俺行くよ!」
「努力してないの?それで西高って、やっぱり正人くん、天才だね!」
「いや揚げ足とるの止めろよ!」
「揚げ足って何?」
「いやそれは…その…、」
少し困った俺に彼女がツッこむ。
「冗談冗談!『揚げ足とり』くらい、あたしでも分かるよ!
で、お礼がいやなら…あたしとゲームしない?」
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