第7話 カクヨム限定小話
意味が分からない。全く意味が分からない。私はあのガキを殺そうとした。どんな理由があろうとそれに変わりは無い。それなのに、あのガキは私を殺せと命令しなかった。
私が聞いた命令で、殺すなという命令を聞いたのは初めてだった。だから衝撃を受けた。そして、認めるのもいやだが、確かにこうも思った。
「私は変われるのかも知れない」
死に祝福され、死に従い、また自分も死ぬ。そんな運命を変えてくれるのかも知れない。
「確かにそうは言った!でも、私はこんな破廉恥な格好を主人の目の前でしたくてそう言ったのでは無い。ルーフェス!!」
古びた王宮に、そんな声が響き渡った。
その声は、確かに変わっていた筈だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます