第22話 無意味ですかの巻 (おでんくん)

κ「無意味ってなんだろうね」


β「どうしたんですか、急に」


κ「おでんくんを見てたんだけれど、‘無意味ってなんですかの巻’が妙に心に残ってね」


ε「あの話はたしかに深いサ」


β「ああしてみると何が意味があることなんだろうって考えちゃいますね」


α「もしかしたら何かを救うってことは何かを犠牲にするってことなのかもしれないな」


κ「おでんくんは蝶を助けたつもりでも、蜘蛛を犠牲にしていたね」


β「運命を変えるってことはいいことばかりじゃないんですね」


ε「でも時には無意味と分かっていてもしなければいけないこともあるってことサ」


κ「ニセおでんくんはそれも分かっていたのかもね」


ε「おでんくんの偽物じゃない、本物のニセおでんくんサ」


β「本物のニセおでんくんっていうのもなんか深いですね」


α「本物ってなんですかの巻であったな」


κ「本物のニセ、無意味とは何か、やっぱりおでんくんは深いね」


α「無意味、か……」


ε「こうして駄弁ってるのも無意味かもしれないサ」


α「まぁ無意味でもなんでもいいや。こうしてみんなで駄弁っていられるなら」


β「そうですね……」


κ「そう、それが当たり前だと思っていた……あの時までは」


α「フラグを立てるな!」

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