第52話 本日のD

はい。今日は来客のとても多い日でした。


30分刻みでスケジュールびっしり。


去る人あれば、戻る人ありで、昨日から派遣Kさんが復活しました。

癒し系で、仕事もデキ、取引先の金融機関から絶大な人気を誇ります。


で、本日は某銀行Dさんのアポも入っていました。KさんとDさんは僕の企画した飲み会で意気投合し、その後2回ほどふたりで飲みに行く仲です。


Kさんに聞くと、戻ったことはまだDさんには伝えていないとのこと。で、イタズラを考えました。


Dさんが訪問してきたら、まず別の女性が応接まで案内する。

で、しばらくしてお茶だしにKさんが現れる。


というものです。


Dさんのアポの時間となり、手筈どおり事は進みました。


お茶だしにドアを開け、コーヒーを置くKさんにDさんは「え?え? ええぇぇー?」


「なんで・・・どうしたんですか?」 と驚いて狼狽するDさんに


Kさんは


「お久しぶりです。また舞い戻っちゃった。」


「えええーーーー!」 とさらに驚くDさん。もうう興奮して顔が真っ赤です。


そのままDさんとKさんと僕とで、楽しくお話。




Kさんが退出した後、


「○○さん、仕込みましたね。もうぉぉビックリです!!」 とDさん。


僕はフフフと笑い、「Dさん、耳まで真っ赤ですよ。笑」。




今日のいたずらは大成功でした。




その後、Dさんと少しお喋り。


「ところで、きょうはどうなさったんですか?ネクタイしてますね。」


「フフ。そういう気分だったのです。」


相変わらず仕事の話は全くせずに帰ってゆきました。





という訳で今日は 打ち合わせ中ブラ紐を直すのはやめようよDさん。美人が台無しじゃん。 というお話でした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る