第32話 執筆者の感想⑤蜜柑桜さん

 蜜柑桜さんからも感想いただきました。

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1 自分の部分の感想

良かったところ(?):

 取り敢えず、破綻させずに済みましたようです。前に書いた方の作った用語を間違わずに済んだようでした。

 西井さんがツルげネフのキャラクターを決めてくださり、この人の口調がとても書きやすかったのです。ありがとうございました。あ、あとは、57の数字の特異性を考えるのに頭悩ませたのは頑張ったと思います。(あまり本編に関係ないのに)半日ぐらいどこ歩いていても頭の中に数字でした。


悪かったところ(反省点ばっかりなので、一部抜粋):

 SFっぽい新設定、出来ませんでした。用語も出せなかったです。飛行シーンの緊迫感と臨場感、まだまだ。

 そして物語を収束へ……と心がけつつも、なかなか展開させられず、ゆうすけさん以降の一回分の話数を増やしてしまった結果になった気がします。


2. 他の書き手さんの感想

 みなさんを仰ぎ見て書きました。よくこんな中に足(どころか全身)突っ込んだと思います。


薮坂さん:

 え!? これやぶさかさん? 本当に薮坂さん? このキレッキレの飛行戦闘シーンが薮坂さんですか?!

 第一話での(いい意味での)ショックです。あの心染みる高校生のお話を書いていた薮坂さんですか!?

 SF初めてとか嘘でしょう。パイロットですか? 飛行シーンを書くお手本にしました。フォッカも好きだったので、最後に生き返らせてくれて嬉しいです。そしてやっぱり最後は、心温まる締めくくり。やっぱり薮坂さんでした。


古川さん:

 地上戦闘シーンに手に汗を握ってしまう …… 特に7話の後半は冷や汗ものでした。そして物語の核になるところをどんどん展開させていく、しかも乱れないけれど極めて劇的なシーンを作りながら。すごいです。個人的にツボだったのがですね、すみません。第二話のミゼラリと電話しているところのウザスの身の変わり様なんです。あれは書けない。主要キャラのほとんどのネーミングセンスも最高でした。

 あと、ダラックマ出してくださってありがとうございます。


wazzwallasisさん:

 wazzさんもどんどん展開させていく発想力に感服。第3話は戦慄が走るポニテの狂人っぷりと、リアルすぎる手術描写。あれは、自分、よく読めたなと思います(褒めてます)。フランとアルバ、この二人の関係に決定打を加えた第8話も。読んでて照れるじゃないですか。感情が伝わってくる人物の動きの描き方が秀逸でした。SFっぽいシステムの仕組みも、細かく思いつきますね……うーん真似できない。


西井さん:

 語り口が好きです! 静かに、無駄なく、ストーンとダイレクトに読み手の心に食い込んでくる。西井さんの後ろで良かったです。ミゼラリを喋らせないという選択肢、これは! と衝撃でしたね。こういう方法があるか〜と。無駄なく、登場人物が相手をどう思っているのかを伝える。ツルゲネフとアルバのやり取りは、静かな圧倒でした。「そんなことは——全部どうでもいい」「どうすりゃ全部うまくいくのか、とっとと教えろこのハゲ」これ、痺れました。


ゆうすけさん:

 まず何をもってしても平伏してお礼です。こんなのを参加させてくださってありがとうございます。そして後ろを拾ってくださって ……。前を全て回収して後ろへ、をきっちりきっちり、しかも劇的にこなしていく、なおかつ、無理になって読みにくくなることはない。尊敬します。ゆうすけさんの描く人物たちは感情豊かで好きでした。オカッパちゃんは特に。三姉妹で終わりかと思いきやのオカッパちゃん、鍵になって動いていくのが見ていて爽快でした。

 またも個人的には、ツインテリナを悪者にしたくなかったので、第13話を読んだ時には!

 全てにおいて、他に言葉はありません。ありがとうございました!


3. 全体の感想

 途中参加という無茶を許していただきありがとうございます。

 読み始めて、SFというあまり馴染みのない分野なのに面白すぎて、途端にはまってしまって、渦中に入ってしまいました。飛んで火にいる馬鹿がここに。

 でも後悔はありません。なにせ、こんな楽しい経験他にあるでしょうか?! 時差がありましたけれど、楽しみで楽しみで追いましたよ! タグもみなさま秀逸でした。タグとコメントにたくさん笑顔をいただきました。ありがとうございました! 

 もう一度、みなさんでやりたいです。なんて楽しいんでしょう! 思い出、にはまだなっていません。まだまだ、楽しい気持ちです。


<余談> ゆうすけさんから棄却ネタを書いてもいいとお許しいただいたので、一部……


・(応援コメントなどを読んで)アルバトロスが軍用機、57機が特別ということから何か意味があるんだ! と思い調べた結果、「57」という数字のつく航空機には「RB57F ジェネラルダイナミクスによる製造、最も高く飛べる」という航空機でした。その進化型だったと思いますが、「NASAの高高度研究用、WB57」があり、後者は現在3機のみ飛べるらしい。

→ 三機なのでユーリヒ、オカッパリフィナ、そしてアルバトロスは最期の一人で、他にいない特別な者、という設定。ちなみにユーリヒはアフィシオンのシステム解析のために自ら犠牲に?


・ツルゲネフに説明された数字の問題:57機の特別性は、57という数字の特異性ゆえにデジタルの電子信号に特殊な絡み方をする(この設定は迷いました)。対抗できるのは数値化が不可能な感情、意識のみ(=乗り手自身)。


・100パーセント過剰融合した先にあるのはディスコネクト、もしくはアフィシオンの意識への侵入と破壊(アルバの制御が切れる)。

 過剰融合した者は海馬(記憶を司る)がやられる。その結果、アフィシオン自体に乗り手の記憶(過去の有能な飛行)が蓄積される。


・大統領はアフィシオン作った博士の子孫で女性。フランの母は大統領?


・アルバ、SCAを爆破(理由:2000光年の約束の地に行けるものを持っている敵がなぜ狙う?)


 などなどでした。最後の、やらなくて良かったです。


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 蜜柑桜さん、そのボツ設定すごいじゃないですか。先に教えておいてくれたらラス前で私があんなに苦しまなくて済んだような ……。


 フランが大統領の娘という設定は特に面白そうです。ユーリヒ大尉は……、古川さんも言われているのですが、ちょっと最後までまともに活かせませんでしたね。研究所の地下に人工保存されてるんですけど、どうなっちゃったんでしょうね。一言もセリフないし。


 57の双子素数の話も面白かったです。面白かったんですが、直後の11話で空中戦と書いているうちにその話飛んじゃって、回収しきれてませんね。いや、私が悪いんですが。


 またしばらくしたら第二弾リレー小説やりたいと思ってますので、その時は一番にお声がけします。是非先頭バッターとして初回から飛ばしてください!


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