第41話誘惑

俺は今オムライスを食っている。作ってくれたのは姉ではなく俺を監禁した真田さんである。

監禁されてるのに呑気だと?ふざけるなこんな美少女に作ってく貰ったオムライス残すわけには行かないなご丁寧にケチャップで大好きとまで書いているんだぞ?



「ごちそうさまでした」


「はいお粗末様でした」


「このオムライス美味しかったよありがとう」


「いいの!だって初めて好きな人に料理を食べてもらったそれだけで私……」


顔を赤くしてクネクネしている。

な?可愛いだろ?


「真田さん今何時か教えてほしいな」


「うんいいよ今は10時10分だよ」


「ありがとう」


ということは俺が監禁されて3時間は経っているのか


「真田さんこの監禁はいつまで続くのかな?」


「え?ずっとだよ?」


うん分かってた分かってたけど聞いてみたその時だった


「う……なん…か…眠く…なっ…て……」


「やっと効いてきた。おやすみ樹君♡」


やはりオムライスの中に何か入っていたのか俺の意識を落ちた


「ンッ……ここは……そうだ俺は確か監禁されて……?」


何か柔らかい物を触った


「んっ!あっ!」


「え?」


そこには一糸まとわぬ姿の真田さんがいた


「……あ、おはよう樹君♡」


ゴクッ


「真田さん」


「なにかな」


「なんで裸なの?」


「だって樹君が起きたら襲ってくれるかなと思って」


危なかった確かに俺は彼女を襲うか迷っていたまぁ結局理性が勝ったのだが


「樹君♡」


「何かな?真田さん」


「襲ってもいいんだよ?」


耳元で囁かれた。ヤバイどうしようこのまま襲ったら


「真田さん!」


「キャッ!」


気づけば俺は真田さんの上に乗っていた。


一方の真田さんは顔を赤くして俺からのキスを待っていた。


俺はそんな真田さんの顔に近づいていく。


その時だった


ドカッン!!

ドアが壊れていた


その奥から

「樹!大丈夫!?」

そこには夏実が立っていた。正直綾乃と夏樹ちゃんだと思ってたのだがまぁいっか。


「樹?これはどういう事かな?」


ん?見ての通り監禁されてるんだよと言いそうになったがこの状況どう見ても俺が真田さんを襲ってるようにしか見えないから言わなかった

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