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時々、とても切ない感情に襲われることがある。

悲しい、でもなく、苦しい、でもなく、切ない、だ。

「切ない」という気持ちは、その在り方がとても不安定だと感じる。

誰にも共有出来ないまま、自分の中で知らずのうちに溶けてなくなってしまう。

まるで、通り雨のような感情。

ひととき傍らにあって、人を悶々とさせるくせに、気が付いたらそれはもう霧散していて、僕の手の中には残らない。

もしかしたら、「切なさ」も同じように、自分のことを、切ない、と思っているのかもしれない。

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