第十九話「勝利者なき閉幕」

『うおおーっ!!なんという事か!?今世間を騒がせている謎の巨大生物が登場だァァーッ!!』

 

突如現れたジラージャ。しかし、観客は避難どころか、マシンを攻撃するジラージャの姿に盛り上がる。

そこまでしてスリルが欲しいのだろう。

 

「博士!あれは鬼性獣では?!」

「見れば解る!」

 

しかし、彼等は黙ってはいられない。

五月雨は携帯を取り出し、研究所に繋いだ。

 

「五月雨から研究所へ!セクサーロボ発進だ!!」

 

 

 

………………

 

 

 

SHAAAAA!!

 

ジラージャが角から放つ雷撃状の光線が、三台のマシンに襲いかかる。

 

「うわああ!滅茶苦茶しやがる!!」

「まさかあの怪物まで出てくるなんて………いや、これは偶然か?!」

 

寸是で避け続けるクリムゾンバニーと青龍号。

涼子と次郎の実力というよりも、ジラージャが両者をいたぶり殺そうとしているから避けられているわけだが、それでも危険である事にはかわりない。

 

「ええい!このッ!」

 

コバルトパンツァーがレールカノンとミサイルを放つ。

障害物と小山を吹き飛ばしたレールカノンと数十発のミサイルがジラージャに直撃するが、それでも傷ひとつつけられない。

 

SHAAAAA!!

 

再びジラージャが光線を放った。

避けようとクリムゾンバニーのハンドルを切る涼子だったが。

 

「ぐあっ?!」

 

光線が掠った。

ジラージャからすれば掠っただけではあるが、クリムゾンバニーの右の背部装甲が、加速用のバーニアごと吹き飛んだ。

 

「涼子!」

「へっ!まだ走れらァ!」

 

心配した次郎を一蹴する涼子。

しかしバランスを崩したクリムゾンバニーはフラフラして上手く走れない。

 

そして、それを見逃すジラージャではない。

 

SHAUU!!

 

巨大な口を開け、鳥の玉子を丸呑みしようとする蛇のように、クリムゾンバニーに迫る。

 

あわやひと呑み!と思われた、その時。

 

SHEEッ!?

 

グシャアッ!!と上空から突き刺さった一撃が、ジラージャを氷の大地に沈める。

その主は。

 

『大丈夫ですか!』

「Cコマンダーか!」

 

そこに居たのは、細い足からは想像できない蹴りでジラージャをダウンさせた、Cコマンダーの姿。

そして、それに続くヒロイジェッター・オウル号。

 

「ここは私と光くんで押さえるわ、貴女は行きなさい」

「準!?」

 

空を飛ぶジラージャに対して、同じく空戦用のセクサーヴィランで出るのは当然の話。

しかしそれは、準からすればレースを放棄して勝負を捨てるというもの。

準は、自分からそれを申し出たのだ。

 

「準、お前………」

「………やるからには勝ちなさいよ、ガキんちょ!」

 

そう言い残し、コバルトパンツァーがジラージャ向けて逆走する。

その場に残されたのは、青龍号とダメージを受けたクリムゾンバニー。

 

「あのロボットが戦ってくれるらしい!レース再会と行こうぜ!」

「そんなマシンでか?!」

「嫌ならアタシ一人で行くぜ!」

「お、おい!」

 

心配する次郎を他所に、クリムゾンバニーを走らせる涼子。

それに続き、少し遅れて走る青龍号。

 

「さて………!」

 

二人がある程度離れた事を確認すると、準はコバルトパンツァーに装備されたスモークディスチャージャー──早い話が発煙弾発車装置──を起動。

射出された鉄管より、ボシュウ!と煙幕が広がった。

 

『おおっと?!何だこれは!コバルトパンツァーの姿が見えなくなったぞ!?』

 

広がる煙幕で、実況は勿論観客にもコバルトパンツァーの姿が見えなくなる。

その隙に、準は煙幕の中に飛び込んできたヒロイジェッター・オウル号に向けて、

 

「やあっ!」

 

飛び込む。

そして開いていたオウル号の操縦席に飛び乗り、そのまま空高く舞い上がる。

乗り換えは完了した。

 

それに答えるように、なんとかジラージャを押さえつけていたCコマンダーも、空高く舞い上がった。

 

「行くわよ!光くん!」

 

さあこのまま、セクサーロボに合体だ。

準の方は既に準備完了している。

だが。

 

「(………いいのかな、これで)」

 

光には未だ、涼子をこのレースに出した事と、あの時次郎に吐き捨てられた言葉が頭に渦巻いていた。


“………女の陰でバトルの解説してるような男なんざ………”

“殴られても………文句は言えねぇだろうが!!”

 

その刺さるような言葉が、頭を反復する。

自分は、涼子がこんな危険なレースに出る原因であり、今もこうして、準を戦場に出している。

 

自分は、なんて最低な男だ。

そんな自己嫌悪が、光の中で渦巻いていた。

 

「光くん?どうしたの、光くん!」

「え………は、はい!」

 

とはいえ、まずは眼前のジラージャをどうにかするのが先だ。

我に返った光は、再びCコマンダーの操縦棹を握る。

そして。

 

 

「ユナイテッド・フォーメーション!」


光の掛け声と共に、Cコマンダーの合体プログラムが起動。

合体用のジョイントを展開し、その姿を合体形態へと変える。


「チェンジッ!セクサァーーッ………ヴィランッッ!!」

 

そして準の叫びと共にオウル号の後部が展開する。

上からのし掛かるように、Cコマンダーとそれぞれの大事な所が連結する。

 

「はぁっ………んっ♡」

 

突き上げられるように各部が延びて展開。

ムチィッと引き締まった女の形を作ってゆく。

 

「んひぃっ………んっ♡♡」

 

機首のドリルが髪のようにはためき、端麗なマスクが現れ、合体が完了する。

 

「「あああぁぁ~~~っ♡♡♡」」

 

二人の快感と共に、鳥のように大空を行く紫のセクサー・セクサーヴィランへの合体が完了した。

 

 

SHAAAAAAA!!

 

さっきはよくも!と言うように、舞い上がったジラージャが迫る。

 

「ヴィランソーードッ!!」

 

対するセクサーヴィランは、腕から展開したヴィランソードを構え、キューティクルバーニアを吹かせてジラージャ向けて肉薄する。

 

ガキン、ガキン、ガキン。

 

ヴィランソードとジラージャの牙が、空中で何度もぶつかった。

 

SHAAAAAッ!!

 

このままでは埒が開かん、と、ジラージャが光線を放つ。

だが。

 

「セクサーシャドウッ!」

 

バイザーが降り、キューティクルバーニアがうねりを挙げる。

 

SHAAッ!?

 

ジラージャの光線が撃ち抜いたのは、セクサーヴィランの残像。

唖然とするジラージャを他所に、セクサーヴィランはジラージャの長い体を縫うように駆け抜け、背後に立つ。

そして。

 

「………ちゅっ♡」

 

準と、空中に制止したセクサーヴィランの投げキッスと共に、ジラージャの体がバラバラの輪切りになる。

すれ違いざまに、ヴィランソードで切り刻まれたのだ。

 

SHUU………SHAAAAAAAッ!!

 

しかし、蛇は執念深いもの。

なんとジラージャは、残った首だけでセクサーヴィランに飛びかかってきた。

 

「あらあら、あまりしつこい男は………」


対するセクサーヴィラン。

ジラージャの首が届く寸是の所で、振り向きざまに、

 

「嫌われるわよ!」

 

一閃。

 

降り下ろしたヴィランソードにより、ジラージャの首がズバァッ!と、縦真っ二つに切り裂かれる。

 

断末魔を出す間もなく、バラバラになったジラージャのパーツが次々にズバババンッ!と爆発。

加賀原の秋空に四散した。

 

「………ちょっとしたアートじゃない?これ」

「………違うと思います」

 

準のコメントに冷静に突っ込む光を乗せ、浮遊するセクサーヴィラン。

ヴィランソードに付着した血を払うその姿は、凛とした勝者そのものであった。

 

 

 

………………

 

 

 

いくつもの、常識を疑う関門。

そして、予想外の鬼性獣の襲来。

 

マッド・ビルド・ロードのトップを走るマシンは、今やたった二台。

 

「頼むぜクリムゾンバニー!あと少しだけ持ってくれよ!」

 

小破したボディを痛々しく引きずりながら、最後の関門に全力で挑む、一文字涼子とクリムゾンバニー。

 

「ここまで来ればあとはモノを言うのは気合いと根性!行くぞ青龍号!」

 

非武装の車体で、このレースを気合いと根性と男気だけで勝ち抜いてきた、春日次郎と青龍号。

 

 

選別の滑り台。乱闘の広野。行く手を遮る障害物。

そして氷上。

 

それを抜けた先にある、マッド・ビルド・ロード最後の関門。

高速道路の入り口から始まる、ゴール地点へと続く一本道。

 

『巨大生物や謎のロボット!素敵なゲスト達によって去年より盛り上がったマッド・ビルド・ロード!いよいよ最後の関門「ファイナルロード」がやってきたァッ!』

 

実況共々、最高潮の興奮に包まれる観客席。

このファイナルロードにて待ち受ける、最後の関門。

それは………。

 

『このファイナルロードで勝ち抜く方法はただ一つ!ひたすら突っ走れェェェェッ!!』

 

実況の叫びの通り。

ファイナルロード=ゴールへ続く最後の道には障害物も、妨害もない。

ただの一本道。

 

より速いスピードを出した方が勝ちに近づく。

単純なルールだった。

だが。

 

「ぐっ………!」

 

アクセルを強めた瞬間、ボンッ!とクリムゾンバニーの後部に爆発が起こる。

 

ジラージャの一撃の当たり所が悪かったのだろう。

このままではクリムゾンバニーは長くは持たない。

 

「………もう、やめにしねぇか」

 

苦渋の顔を浮かべる涼子に、次郎が言う。

哀れみを込めて、諭すように。

 

「これ以上やったら、お前のマシンは爆発するだろう、女のお前がそこまで無理をする必要はないだろう」

 

次郎は、涼子に傷ついて欲しくなかった。

幼少より、女子が傷つくさまを見過ごす奴は男として失格だと信じてきた。

 

故の、彼なりの優しさである。

だが。

 

「………勝負つったのはお前だろうが、不戦勝でもしたいのか?」

 

そんな次郎の心配を、涼子は攻撃的に叩き返す。

しかし、当然それで引く次郎ではない。

 

「そこまでしてやる意味があるのかって言ってるんだ!」

「あるからやってんだろ!」

「あのヘタレ野郎の隣にいる事がか?!」

「ああそうだよ!アタシは光の側にいたいからレースに出てんだよ!」

「それはお前の為にはならない!あの男はお前に相応しくはない!」

「人の恋愛を部外者がとやかく言うんじゃねえよ!」

 

次郎がどう言おうと、涼子は主張を曲げない。

涼子がどう言おうと、次郎は主張を変えない。

 

そうこうしている間に、両者の眼前にゴールが見えてきた。

 

『皆さんご覧ください!激闘のレースを制した二人のレーサーが、今戻って参りましたァァ!!』

 

スタート地点と逆方向から現れた二台に、実況も観客も沸き立つ。

ゴールまで、あと僅かだ。

 

「ぐぉっ?!」

 

再びクリムゾンバニーの後部から火があがり、スピードがガクッと落ちる。

その隙に、青龍号がクリムゾンバニーを追い抜いた。

 

「もういい降参しろ!でないとそのマシンは爆発するぞ!」


次郎の必死の叫び。

しかし、それは涼子の心には届かない。

 

「………爆発?」


否、届きはした。

もっとも、次郎の望む形では無かったのだが。

 

「そいつはいい事を聞いた!」

 

瞬間、涼子はそれまで爆発しないように落としていたクリムゾンバニーのアクセルを一気に回す。

 

再び後部が火を吹くも、お構いなしだ。

 

「な、何をやっているんだお前は?!死ぬ気か!?」

 

正気とは思えないその行動に、次郎は戦慄する。

当然だ。

本来ならクリムゾンバニーは今すぐにでも止めなければならないのに、そんな事をする等。

自爆しようとするのと同じだ。

 

そして。

 

「………すまねぇ、クリムゾンバニー」

 

ゴールが目前に迫ったその時。

クリムゾンバニーの後部が加速によるプラズマエンジンの負荷に耐えかね、ついに爆発した。

 

ズワォ!

 

そして、爆風と共に涼子は前へと放り投げられる。

そう。これこそが彼女の狙い。

 

「うおおおお!!」

「な、何ィ?!」

 

吹き飛ばされた涼子は、そのまま次郎と並んだ。

これこそが、涼子の狙い。

 

このマッド・ビルド・ロード、マシンが大破してもレーサーがゴールを切れば、ゴールした扱いになるというルールがある。

涼子はこれに乗っとり、クリムゾンバニーを犠牲にして最後の賭けに出たのだ。

 

そして!

 

「ぐぉっ!?」

「くうう!」

 

二人のレーサーが、ほぼ同時にゴールを切った。

 

涼子はそのまま身体を地面に叩きつけられ、アスファルトの地面に転がる。

次郎は青龍号のブレーキを踏むと同時に、あらかじめ積んでいたパラシュートを開く事で減速する。

 

『ゴォォォーーーーールッ!!』

 

実況が吠え、観客席から歓声があがる。

今日一番の熱狂が、サーキットを包んだ。

 

「おい涼子!涼子ぉ!」

 

青龍号が止まると同時に、次郎はアスファルトに叩きつけられた涼子に駆け寄る。

高速で走るバイクからプラズマエンジンの爆発で弾き飛ばされ、生身の状態でアスファルトに叩きつけられる。

まともな人間なら、まず無事ではすまないだろう。

 

「………ギャーギャーうるせぇよ」

「!」

 

そう、まともな人間ならば。

 

レースクイーンコスで露出を高めたがために、全身擦り傷切り傷だらけにはなった。

しかし、涼子は何の問題もないとでもいうように、スック、と平然と立ち上がっている。

 

「アタシがこれぐらいでくたばると思うなよ?まあ、少し痛むけど………」

 

と言うが、痛むのは切り傷擦り傷だけ。

骨や筋肉にダメージは見られない。

この女の身体は本当にどうなっているのか。

 

『それでは、写真判定に入ります』

 

実況のアナウンスと共に、それまでの激闘を映していた中央モニターにゴール直前の両者をコマ送りにしたような映像が流れる。

 

パシャリ、パシャリという音と共に、ゴールに近づく両者。

先にゴールを切ったのは。

 

『おおーっと!先にゴールを切っていたのは、涼子選手だァーーーッ!!』

 

偶然は涼子に味方した。

ゴールに飛び込むように吹き飛ばされた涼子の乳房が、次郎より先にゴールに触れていた。

つまり、このレースは涼子の勝ち。

 

『第77回マッド・ビルド・ロード優勝者は、一文字涼子選手だァーーーッ!!』

 

歓声と声援が、涼子の勝利を祝福する。

涼子も、その喜びを全力で表すように、ぴょんぴょん跳び跳ねて手を振っている。

 

「………何故だ」

 

しかし、この次郎だけは、涼子の勝利を素直に祝えない。

 

「そんな傷だらけになって、怖い思いもして、何故戦えるんだ?!女のお前が、何故!」

 

次郎から投げ掛けられる、この疑問。

歓声に包まれながら少し黙った後、涼子は口を開く。

 

「………アタシがそうしたいからだよ」

「何………?」

「誰かのために命を賭けるのは、男の特権じゃないって事さ」

 

そう言い残し、涼子は去ってゆく。

仲間の元へと。

 

その場に残された次郎の元にも、舎弟の赤バンダナ達が駆け寄ってきた。

 

「兄貴ィ~!」

「すんません、俺達がまともなマシンを用意できなかったばっかりに………」

 

口々に謝罪する舎弟達だが、次郎は何も言わない。

敗北にショックを受けているのだろうか?

否。

 

「………いや、どんなマシンを用意していたとしても、俺は負けただろうよ」

 

二度にも渡る、涼子への敗北。

しかし、その顔は屈辱所か、晴れ渡った秋の空のように爽やかであった。

 

「覚悟の差が違った、それだけの話さ」

 

舎弟の三人は互いに頭に?マークを浮かべて顔を見合わせている。

 

次郎は知ったのだ。涼子の覚悟を、その意思の強さを。

そして理解した、あれは変えられんと。

 

「………さて、帰るぞ」

 

舎弟達を引き連れて、次郎はサーキットから去ってゆく。

もはや、ここに用はないと。

 

………それを影から見つめる一人の少女。あの時次郎が助けた女性レーサーだ。

彼女の登場が、次郎に新しい風を巻き起こす事になるのだが、それはまた別の話。

 

 

 

………………

 

 

 

「涼子ちゃーん!」

「やったわね!涼子!」

「あだだだ!抱きつくな!切り傷だらけなんだぞアタシ!」

 

無事一位を獲得した涼子を出迎える、ラッキースター小隊の面々。

そして観客席で待っていた五月雨、毒島、そして朋恵。

 

「すまねぇ博士、クリムゾンバニーぶっ壊しちまって………」

「いや、今のでかえっていいデータが取れた、気にせんでいいよ」

「一位で賞金も出るし、ノーカンノーカン!」

 

勝つためとはいえ、クリムゾンバニーを大破させてしまった事に頭を下げる涼子。

五月雨達は気にしていないようだが、やはり罪悪感はある。

 

「………あ!」

 

ふと見ると、準と光も涼子を出迎えに来た。

愛する光に勝利の報告をせんと、涼子が駆け寄る。

 

「光ぅー!アタシやったぜ!一位だぜ一位!」

 

子供のように笑う涼子。

しかし。

 

「………ごめんなさい」

「………はい?」


光の反応は、予想外のものであった。

勝利の報告をしに来た涼子に対して、なんと頭を下げたのだ。

 

これには、周りにいた準に朋恵、五月雨達も驚愕する。

 

「み、光………?」

「僕のせいで、涼子さんを危険な目に逢わせてしまいました、ほんとうに、申し訳ございません!」

「い、いや何を言ってるんだよお前?!」

 

状況が飲み込めない涼子を他所に、光は頭を上げる。

その表情は暗く、自責と罪悪感に満ちているように見えた。

 

「………マシンの片付け、してきます」

「お、おい!」

 

涼子が呼び止めるも、光は大破したクリムゾンバニーの破片を片付けに向かう。

 

「………どうしたんだよ、光………」

 

勝利を讃えるサーキットの歓声も、涼子には聞こえなかった。

ただ、自分を避けるように走る光の姿が、寂しく目に写るのであった。

 

………こうして、第77回マッド・ビルド・ロードの幕は閉じた。

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