ふにゃふにゃの猿
ふにゃふにゃの猿がいた
「よろしくお願いします」
そう言ってぺこりと背中を折り曲げた
腰は低かった
だからわたしはいい気分になった
はは
猿が身分をわきまえて謙虚になりやがった
こりゃ愉快
そう思った
「おい、コーラ買って来い!」
早速、猿をこき使うことにした
だが猿はそんなわたしを下から盗み見ていた
(これはなかなか単純な人間のようだ)
まさに猿の手中
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