ところで


ところで話しは変わるけどパンストを引きちぎったエヴァって何号機だったっけ?

へへ

おれがエヴァとか言っちゃったからちょっとびっくりしてるんだろ

俗っぽーいって

なんならおれのATフィールド見せてやろうか?

すごく固いんだぜ

しかも焼き鳥の匂いがする

ゲンドウがさあ

テーブルに両肘をついた例のポーズでおれに言うわけ

「白米が、食いたい………」

って

完全におれのATフィールドに食欲そそられちゃってる

そこで参謀のあの白い爺さん、名前はなんだっけ?

そうそう冬月

あいつが有名なあのセリフを言うわけだ

「………本当にいいのか? 碇」

って

人類補完計画とか言っても実際にはふりかけを裸体にまぶし合ったりするだけだからな

だっておれ見たもん

すごく体毛が濃いんだよゲンドウ

ガリガリのくせにさ

冬月も全裸で陰毛に白髪がところどころ混じってるし

それで大人のふりかけのまぶし合いだろ?

そんなもん見せられてこっちはたまんねーんだよ

身体、張って最前線で戦ってるって言うのにさあ

補完とか言い合いながら身体をくねくねさせてておれ頭にきて捻り潰しちゃったよ

そしたらアスカがさ

「あんたバカぁ?」

って

返す言葉も無かったからニヤニヤ笑う他なかったよ

リツコさんが青ざめた声で「暴走?」とか勝手に解釈してたからそういうことにしておいた

「うん暴走」

ハキハキと答えた

エントリープラグの強制射出!

強制はやめてー!

プシャー!

いやあああっ!

ごぼごぼっ!

「あんたどういうつもりなの! 実の父親を捻り殺したりしてっ」

ミサトさんが駆け寄ってきておれのプラグスーツの胸ぐらを掴んだ

(すごいおっぱいだぜ………)

おれの目は谷間に釘付け

だが思っていることをそのまま口にするとまたこっぴどく怒られるのでやめた

「もうしません」

「もう絶対に父さんを殺しません」

「………まあいいわ」

いいのかよっ

いいみたいだった

ミサトさんは神妙な面持ちで呟いた

「あんたのお父さんって加齢臭をぷんぷんと漂わせて気持ち悪いなって常々、思っていたのよ、あんたが使徒を倒すどさくさに紛れて司令をひねり潰したのを見た時には思わず心の中でやったわと呟いている自分がいたわ………わたし保護者、失格ね」

保護者というか人間としてどうなんだろ

人のこと言えないけど

「警察に、捕まったりするの?」

さっきからずっと心の中にあった疑問を口にした

綾波が言った

「あなたは捕まらないわ、わたしが守るもの」

お前、何処にいたんだよ!

全く気配が感じられなかった!

幽霊か何かなんじゃないだろうなこいつは

髪の毛は水色だし

おれはダッチワイフのように無表情な女にはこれっぽっちも興味が無かったので綾波はそのままそこに放置させておくことにした


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