真実を語る少年


お話しにならないね

とっても退屈さ

やっぱり人生は弾け飛んでいなくっちゃ

それを眺めている神様の気分にもなってみろよ

もしもきみの人生が平和で

毎日、何も起こらないとしても

やはり詩の中だけでも

弾け飛ぶべきさ

躊躇している間に指の隙間からこぼれ落ちる大切なもの

林檎がある

林檎なんて一秒で破裂するべきさ

考える暇を与える必要も無い

そうなるべきさ

何故?

って質問をするな

季節は既に破裂したあとに突入しているから

もう仕方がないみたいな感じで何もかもを受け入れろよ

これからどうするつもり?

知らないね

………なあ

一つ訊きたいことがあるんだけど

きみってどうしてそんな真面目ぶった顔をしているわけ?

そうしていると酸素がうまくなるの?


かつてソフトクリーム舐めながら真実を語る少年がいた

ナンバーの無いダンプカーが狙い澄ましたように少年に近付いて跳ね殺した


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