星は輝く


星は輝く

わたしたちの頭上の遥か遠く

多分、永遠にわたしたちには興味無し

握り締めているバニラシェイクは生ぬるくて

手首は投げ捨てる場所を探している

この世界は少し退屈すぎる

歪んだ方程式から逸脱する手段を探している

観覧車がぐるぐると回り続けるような

そんな楽しい世界なら

何も言わずにただ黙って微笑むことだって出来るのに

当たり前のことが当たり前のように起こり

今日もわたしをうんざりさせることに余念がない

花が散った

いきなりわたしの真横で何の前触れもなく

わたしには何も出来ない

ただその現象を確認するだけ

「花が散ったよ」

そんな説明を付け加えるだけ

憂鬱に

それでも立ち尽くすしか術は無かった


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