壊れた頭


壊れた頭を乗せて

きみに挨拶をした

得体の知れない不安が

まるごとわたしを包み込んだ

わたしの愛するものたちは

皆、歪な形状だった

何も考えていなくても

手元に残るのがそういったものたちだったから

きっと逃れられない定めなのだろうね

この世界は相変わらず狂っていたし

改善されることもない

だから曇りのち晴れを刺殺して

わたしは行くよ

もう二度と振り返ることはしないだろう


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る