心臓の鼓動は病気


おれたちは

季節外れの

殺人事件に

身を任せて

心はときめいていた

秋田犬の刺し身に舌鼓を打っていた

「むほほ」

歩いてむほほ山脈を登頂していた

意思なんて無関係だった

そしてあらゆる夢と希望は引き裂かれたのだ

どうかしている

そんなことばかりが起こった

だがおれはけしてそんな素振りを見せなかった

こんなの当たり前のことだろ?

って

強がって

冷凍食品と会話した

友人が生き物である必要などこれっぽっちもないと気付いた

それからは転落する一方だった

慣性の法則だかなんだかに任せておれは落下した

目の前に恋愛小説がある

だがそれは鎖で強固に縛られて永遠に読むことは出来ない

そもそも手を伸ばして開いてみようという興味関心が自分には無い


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