Mijikai Ohanashi
阿井上夫
その一 どこが間違っているのか分からない
私が目を覚ますと、目の前にいた妻が真面目な顔で訊ねた。
「あんた、誰?」
私は訝しく思いながら答える。
「お前の旦那じゃないか。子供もいるぞ」
すると『妻』はこう答えた。
「俺、生まれてからずっと男だよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます