わんと、にゃあ
みなはら
第1話 わんと、にゃあ
わんは、にゃあのことが好きです。
にゃあが楽しく遊んでいるのを、
わんはしっぽを大きく振りながら、いつもながめています。
にゃあの元気がないと、
わんのしっぽは止まってたれてしまったり、小さく振ったりしかしないのです。
にゃあが、あぶないことをしようとしている時は、
わんのしっぽは止まっていて、
くるっとまいたしっぽをかかげて、
わんは、いつでもにゃあを助けられるように見つめています。
わんは、にゃあのことが好きです。
でも、わんと、にゃあが結ばれることはありません。
だって、わんとにゃあは、ちがういきものなんですから。
わんは、にゃあを見つめています。
たぶん、ずっと、これからも、
しっぽを大きく振りながら。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます