勝手口の先には夢が詰まっている。

幸野曇

夢を見ていた。

1つ目の夢

ゆめ

 夢を見た。


 長い、長い夢を。



 夢を見たのは覚えているのに、


 どんな夢を見たのかは思い出せない。



 目が覚めると、またいつも通り、


 醜い世界が視界いっぱいに広がる。



 嗚呼、戻りたいな。


 自分からここに来たのに。



 ……そんな事を思いながら、今日も少年は醜い外の世界に出る。

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