尚高尚




見つめて酔いしれた

空を眺めていた

この度は一人きり

雨晒しは独りで充分だろう

自分だけが濡れているその様


鈍色に反射する道路を跳ねて

雑踏を掻き分けて

いつもより早足で

優越を享受して

高尚だと思い込む


いつの間にか

変に明るくうつっていた

皆足早に歯向かってくる

皆早々にドアを開けていく


振り返れば


帰りたい場所を作れないのは

いけないのだろうか

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