第53話 綴り恋歌(つづりれんか)


―――



わたしは、あなたとの限られた時間を生きてる


いつからか、

あなたといる時間が楽しくなった


ひとりで過ごす時間も、

あなたが帰ってくることを楽しみに待つ時間だと思うと、

待つことが楽しくなる


一緒にいられる時間が短くても、

ふたりだけで過ごす時間なら、

それはとても贅沢な時間


ずっと続くといい

叶うなら嬉しい


わたしは願っている

その時間が終わるなら、

それはあなたと一緒に居るときがいい



あなたに言えるから


わたし幸せだったよって

あなたにありがとうって



◆◆◆


私を助けてくれたあいつ


あとで知って、とても嬉しかった


私を助けようと傷つくあいつ


それを見せられて、とても苦しかった


あいつと一緒にいられない私


胸を裂かれるみたいに、とても悲しかった


あいつのことを何も知らなかった私


怒りと憤りで、この身が張り裂けそう




私は自らの力で、あいつを助ける


あいつのところに行く


そして隣に立ち


ずっとずっと

一緒にいるのだ



◇◇◇


わたしわ

あのひとが好き


出会えたことに感謝している



口ずさむ恋でもいい

気づいてもらえなくてもいい


わたしの心、

わたしの想いは変わらない


あの人がわたしに振り向かなくても、

わたしの傍らに居なくても…


あの人がわたしのものでなくても、

わたしの想いはわたしのもの



わたしわ

あの人が好き


この心は、想いは、

瞬きながら、わたしの中にある



◆◆◆◆


僕はあの子が好きなんだ


あの子と一緒に居たい

ずっとずっと、一緒に歩いていたい


あの子の中に、想う人がいても


僕はあの子のそばで、

あの子を助けて生きる


今、その人はいなくて、

僕はここにいて、

そして、僕はあの子が好きで、

ずっと一緒にいると決めたんだから



◇◇


恋をするって、ハマることなんだよね

ボクの場合は多分そうなんだよ


ボクはあの人に恋している


いいやつだと知っていたし、

けっこう仲のいい遊び相手だったけど、

そう意識しだしたら、気持ちがもう止まらなくなった



あの人は別れた恋人のことが、まだ忘れられないみたいだけど、

ボクがいる!

そう叫びたくなった


ボクの心はそう叫び続けているんだ

今もずっと…



◆◆


あたしには望むものはない


ただ、あたしの周りの人が楽しく過ごせるなら、

あたしはそれだけで幸せだ



あたしを好きなあなた


ここに一緒に居ても、

居なくてもいいよ


あなたが楽しく過ごせるなら、それでいい


あたしはひとりでも、

あなたと一緒でも、

どちらでも楽しく過ごせるから



もうそれだけのものは貰ったよ



だから…

だから…


あなたとさよならをすることにしたんだよ



あたしの好きなあなた


いつかまた

きっと…


あなたと会えるときを楽しみにしてる



…好きだよ

だから元気で過ごしてね


あたしは楽しそうなあなたが好きだったから






―あとがきのようなもの―


拙作のキャラの心情を綴ったものです。

恋の詩(うた)のような、キャラとの戯れのような、キャラ構築の練習ようなお遊びです。


言葉の主、誰がどれかは書きませんが、まあだいたいわかるかなと(笑)


前にも似たことはしましたね。←きょんのお話の中で(^ω^)

今回は相手を想う気持ちに焦点を置いて、キャラの気持ちを思いつくままに書いてみました。


内に秘めた想い。

自分にも在りますが、登場人物にもやはり在ります。

たぶん皆さんにもあるでしょう。


内にあるもの。秘めているままでいるもの。

そこを想像しつつ、拙作のキャラについてだけ、文章で試してみたわけです(笑)



心というのは面白いものです。


言葉にすることで、よりはっきりと解ることもあれば、

言葉にするそばから、だんだんとぼやけてゆくこともあります。



心を語ることは、なかなか興味深いです。

一緒に歩むように創り育てた人物らに、中身を詰める行為だからですかね(笑)


これをきっかけに、いろいろとお話が動くと良いのですけど(苦笑)



読んでいただけて嬉しかったです。

どうもありがとうございました♪

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る