Match

 大抵は妄言をダラダラと吐いているだけだった。特に意味はないしノンフィクションではないし。それでは釣り合いが取れないよ、と嘆くこともないことはない。だけどこれが僕にとっての存在証明なんだと思う。なんて、少しかっこつけてみたってこの行動に意味がないことは確かだ。ノートパソコンの前に座り、脳みそから思いつくまま言葉を垂れ流す。キーボードを叩く指はまるで踊るようで。これは息抜きだ。僕は今こんな意味のない文章を書いている暇など本当はないけど、考えに考え抜いた文章を書かなくてはいけないのだけれど。昔から組み立てて書くことが苦手だったから、小学校の読書感想文だってあらすじで半分は埋めたし大した感想も書かなかったし。ああもう何の話だったっけ。ごちゃごちゃ話に応じて想起される考えと記憶。まあでも人間の脳みそなんてこんなもんでしょ。楽観的すぎる?聞いたところでまだ公開もしてないんだから誰も答えてはくれないだろうけど。


 段落をつけた。一般的には話の転換などでつけるべきだろうがこの「Match」という話は筋が通らない、ぐねぐねとただあまりにも見苦しい言葉が並んでるだけだ。ほんとだったら各文の頭に一段空白があってもいいくらいには。まあなんで段落を分けたかだ。僕はこの話を終わらせようとしてる。どうしようもない話だからね。


 ああ最後に一つだけ。考えがまとまらなかったのは一人称のブレのせいではなかったよ。俺だって僕だって、自分は自分さ。だろ?

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