逆手



『 もうしわけございません、 隼人【ハヤト】 ・・・様  』



「  ! 成岡  」



「 。。。はっ 」





あいかわらずだな、 成岡。



「 この影久【かげひさ】、ぼっちゃんに 会えてうれしゅうございます  」




俺は  久々、に  クルーザーの上から、無人島【けしき】を 眺めた。

現実【ほんとう】に 色々と あったけど 、これで 帰れるんだなぁ  と ?







『 ;! ??? 』




何かの しょうげきが  加わり、俺の廻りが 蒼くなっ た・・・?


リズミカルに 身体も ゆれている。。 。




うえを 見上げると、名前が シャレに ならない  くら い 。

日陰から、 ひとりの人影が映り




その正体・・・は


成岡 影久  本人だ。





「 !! ! どういう事だ! 」っ




『 隼人【ハヤト】 様には  ここで  !! ! 死んでもらいます  』





そ 。。。!う か


成岡、 おま・・・え。




ひとりむすこである、 速世【ハヤセ】 に

・・・跡を 継がせたいんだ な。



そのため に、 隼人【おれ】  は  邪魔になる。


成岡 影久【ナリオカ カゲヒサ】の息子の、成岡 速世。





何の因縁なのかは 、わからないが  俺とは、 瓜二つ だ。


速世と ・・・俺は、他人の空似という 奴で。



廻りから も、 双子の様だと、いわれながら 仲良く  育った。




最初から 目論見【モクロミ】 だったん ・・・だ、  成岡の。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








『 。。。しばらく 休暇を とられては・・・?    』





『 ・・・そうだな、  速世 も   誘っ・・・  』




『 申し訳ございませんが、 速世とは、 用事が ありますので    』








成岡 は  悪天候が 前から、 分かっていて 俺の亡き後は

速世【ハヤセ】 を 替え玉に 後を継がせ、屋敷ごと乗っ取る気 だ。





それには


坊ちゃん 育ち で 何の不自由もない事【さかて】を

好都合【いいこと】に  無人島へ



俺を 送り込んで  野垂れ死に させる必要が  あったん ・・・だ。




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