青春 3
その頃、僕は高校へ入ったばかりだった。
僕は野球とかバスケットボールは苦手だったが、器械体操、特に鉄棒は小学校時代からやっていたせいもあり、わりと上手だった。
ある日の放課後、運動場で鉄棒の練習をしていると、上級生がやって来て、僕にいろいろアドバイスしてくれた。
「前回りは、もっと腕を立てるんだよ」
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