青春
ミッソー
青春 1
薄暗い喫茶店の片隅で、二人の若者が、何やらひそひそと小声で話し合っていた。
二人とも、見たところ二十を過ぎていそうもなく、まだどことなくたよりなさが残っている。
一人は背の低い四角ばった顔、もう一人はいくぶん丸顔の青年だった。
二人は話しながら、時おりテーブルのそばをすり抜けて行くウエイトレスの顔を、じろじろと眺めていた。
丸顔の青年、村上がもう一人の小島に言った。
「あーあ、面白くないな」
「全くだ」
小島は、相手の顔を見て相づちを打った。
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