冬 1
ああ、青春よ、青春よ!
お前はどんなに失望している時でも、勇気を出せと言う。
しかしその勇気も、絶望した人間にとっては、単なる気まぐれの発作にしかならないのである。
青春の力とは、自分の思うこと望むことは、何でも可能だと考えられる所にあるのかも知れぬ。
青春とは、四季のように移ろいやすいものだ。
だが、二度とめぐっては来ない。
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