秋 2
ある夜のこと、彼は前を歩いて行く二人連れに気がついた。
薄暗い中でも、それは彼女だとわかった。
二人が街灯の下に照らし出された時、それはもうどう見ても間違いようがなかった。
相手はKだった。
彼が二人を確かめた時、同時に二人も彼に気がついた。
彼は目の前が真っ暗になった。
そして、全てを悟った。
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