第13話 ぼくのわたしの創作論
ほいっと13話です。
表題通り、創作論に関して。
と言っても、創作論そのものを述べられるほど、創作論を持っている訳ではないので、内容ではなく、他人が持っている創作論を見聞きする、と言う事に関して、と言った感じでしょうか。
コイツ何言ってんだ、と思った方も、もうちょっとだけ読んでください。
さて、世の中には数多程の創作論が有る訳ですが。
参考になるならないは別として、他人が持っている創作論を参考にするかどうか。
そもそも、参考にする為に、創作論を探す、若しくは見るかどうか。
そこには、人それぞれの考えがあるんで、どれが正しいとか、それは間違ってるとか、それは別に気にしません。
ただ、単純に、創作していく上で、その取っ掛かりとなるモノがあるかどうか。
それって、結構大きいと思うんですよ。
人は、自分の経験してきた事でしか判断出来ませんし、表現も出来ないでしょう。
だとすれば、そもそも創作物とは、基本的に経験したことのない事でしか無い訳です。
だれも異世界に行った事なんて無いし、剣や魔法を使った事も無い。
だれかを憎んだり、焦がれたり、恨んだり、妬んだり、憧れたり。
でも、実は、そんなことを、知らず知らずの内に経験してるんですよね。
それは、日常のちょっとした事だったりして、意識してないだけで。
だから、経験してないように感じてるだけで、意外と色んな物事に触れている訳ですよ。
他にも、夢中になった経験。
漫画、アニメ、ゲームは言うに及ばず、舞台でのお芝居(演者側だけでなく観劇も)
TVドラマ、映画、スポーツ、物作り(学校なら文化祭とか)、アルバイト etc,
こう言う、自分で経験した物事や、のめり込んだ経験と言うのは、これも意識してないだけで、多くの物に触れてる筈なんですよね。
ただ、これらはほぼ全て経験、つまり、インプット側の話。
創作側に回るなら、このインプットした経験を、如何に創作に活かすか。
つまり、アウトプット出来る力があるかどうか。
で、このアウトプットする為のメソッドが、所謂、創作論なんだと思います。
その創作論を、意識的に見たり聞いたりする事、それが是か非かは各々の判断に任せるとして。
筆者個人としては、断然アリだと思ってます。
(どうでもいいけど、筆者って書くと賢そうに見えるな(どうでもいい)
正直、アウトプットのやり方って、ほぼ習う事ってないと思うんですよ。
だから独学でやっていくしかないんですけど、そこに他者のやり方を参考にしていくと言うのは、言わば疑似的に協力して作品を創作していくのと同義だと思ってます。
勿論、自分一人でやっていくのも悪い訳じゃないので、それで作り上げられるなら、それに越したことはないと思います。
ただ、それが出来ない場合や、どうしてもアイデアが生まれない場合、いっそ思い切って他者の考え方を真似るのは、決して悪い事ではない筈です。
アイデアそのものを真似るのは駄目ですけど、アイデアの生み方を参考にするのは問題ないでしょう。
むしろ、ドンドン参考にして、創作していけばいいと思います。
アウトプットされた物は、当然、インプットされた物が反映される訳で。
つまり、インプットする物の影響が大きい訳で。
だから、見たり聞いたり読んだり、の数が、そのまま反映されるんですね。
インプットとアウトプットが、一体になっているという事を、意識している人は、意外と少ないんじゃないでしょうか。
且つ、どうやったらアウトプット出来るかという所まで含めると、一握りかもしれません。
なので、その辺を押さえているプロのやり方とか、本来、お金を出してでも学ぶ価値が有る筈です。
しかも、今の時代なら、これまた意外と無料で知る機会がある訳です。
例えば、インタビュー記事とか、SNSでの遣り取りですね。
SNSなんかでは、一から十まで全部とはいかなくても、こんな風にやってますよ~、と公開してる作家さんは、意外と多いので、そう言うのを参考にするとか、インタビュー記事だと、作品の内容に絡めつつ、ここはこんな風に意識しました、とか書いてあったりします。
そう言うの、ドンドンパクりましょう(笑)
最後に、ちょっと毒吐きます。
正直、昨今のラノベ、この辺が薄すぎる。
よく分からない動機付け、浅い知識の設定(特に内政物と呼ばれる作品)
兎に角主人公最強設定、浅薄な人物関係、安易なレベルやランク付け
創作活動なんて、どっかで見た事あるものに、自分流の味付けをして出すようなもんです。
でも、その自分流の味付けをしていく事こそが、創作活動なんです。
ところが昨今のラノベときたら、もはや粗製濫造の極み。
「これってどこかで見たような」どころか、余所からコピペして貼り付けたかのような文体。
実際、盗作疑惑のあった作品もありましたね・・・。
もう少し、インプットとアウトプットについて、考えてほしいものです。
色々と長くなりましたが、面白い作品を書くために、作者方が頭を悩ませ、時間を作りながら執筆している事は、重々承知しています。
アイデアやプロットに、苦労していることも、想像に難くありません。
だからこそ「何を書くか」だけでなく「どう書くか」「どう読ませるか」について、少し意識を傾ける事も必要だ、と言う事が伝われば幸いです。
その為の方法論、考える切っ掛けになれば尚、良しかと。
自分で経験した中からしか生まれないんだから、もうちょっと「自分が経験した事」を大事にしてくれよ、と思いつつ。
また次回。
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