岡山の少女 3

僕は同僚のS君に、彼女が好きだということを、それとなく伝えてくれるよう頼んだ。


その翌日、僕は彼女の受け持ちの三階へ行った。


「S君から何か聞いた?」


「ええ。何か言ってたようね」


「それで、真剣に考えてくれた?」


「何を考えるの?」


「何をって」


「私、何も聞いてないわ。一体、S君に何を言ったの?」


彼女の瞳の中に、からかうような色が浮かんだ。


彼女にじっと見つめられて、僕はちょっとどぎまぎした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る