大阪の女

ミッソー

大阪の女 1

僕は梅田の喫茶店で彼女を待っていた。


彼女の名前は中田弘子、僕は彼女をかつて愛し、今も愛していた。


彼女と会うのは実に2年振りだった。


2年前、僕と彼女は悲しい別れをしていた。


その日は待ちに待った、彼女と再会をする約束の日だったのだ。


彼女は女友達と一緒にやって来た。


一人で来るのは少し不安があったのだろうか。


「やあ、久しぶりだね。元気だった?」


「ええ。黒住君も元気そうね」


彼女の女友達が一緒にいたので、僕達はあたりさわりのない表面的な事しか話さなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る