科学コラム
もりを
ロウソクの美しさ
「ロウソクは美しい」と言った物理学者がいるよ。
炎を揺らめかすその風情が美しいんじゃなく、物理的な効率と循環が美しい、というんだ。
最初の炎がロウを融かす。
すると本体にカップができて、そこに液体となったロウが湖のようにたまる。
たまったロウは、毛細管現象によって芯に吸い上げられて燃料となり、安定した炎をつくる。
ストックされたロウがなくなると、炎の位置は押し下げられる。
それに従って、本体のカップの周囲は融け、ロウのチャージが行われる。
ロウの揮発と芯の耗滅が同時に進行するため、少しのロスもなく、また炎は同じ大きさ・形をキープしたまま、ロウソクのボディは短くなっていく。
まるで整った円のように美しい「現象の循環」でないの。
・・・という本ばっか読んでる今日この頃。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます