第45話 体にいいわけない

 忘れていた…

 浴槽に湯を張る。

『お風呂が沸きました~』

 アナウンスが届くリビング。

「いざ入浴」


 ん?

 なんかお湯に浮いている…

 いや…お湯のうえに膜が張っている…

「どうしたことでせう?」


 何があった、僕の風呂…

 我が家の風呂は、2つある。

 ひとつは僕専用だ。

 何が起きた…

 とりえず、洗面器で膜をすくってみる。

 なんだコレは?


 ハッ!?

 思い出した…

 昨夜、湯上りに僕は…僕は…

 流せばいいだけの洗剤をスプレーしていた。

「ソレだ‼」


 流さないまま湯を張ってしまったのだ。

「アブねぇ…うっかり入ったら…どうなるのか?」


 よくは知らないが…なんか良くはなさそうだ。

 シュワシュワしそうだ。


 寒いが…仕方ない…今日はシャワーだけでOKだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る