第94話【解決?】

「お兄ちゃん!

起きて!起きて!」


「なんだよ」


俺は昨日に引き続き、早朝にカエデに叩き起されていた。


「SNS見てSNS!」


「ん、ああ、携帯どこやったかな」


俺は寝起きで回ってない頭で携帯を探す。


「これだよこれ!」


「お、サンキュー」


カエデが俺の携帯を見つけて俺に渡してくる。


「え?」


俺はカエデに言われた通り、SNSを開き見る。

すると昨日とほぼ反対のことが書かれていた。


「てか、これ俺と沙耶がデートしてた時の写真だよな?」


SNSには俺と沙耶がデートしている写真などが貼られており沢山のコメントが書かれていた。

ちなみにしっかりと棒線で目が隠れていた。


コメントの内容は、

こんなに楽しそうにしているのに邪魔するのはいけないことではないのか?

そもそも、人の恋愛に他人が首を突っ込むのは良くないのではないか?


などなど擁護的なコメントがたくさん書かれていた。


もっと見ていくと、大物俳優なども俺達を擁護するような発言をしており、昨日のように俺達を悪者みたいに言うものはほぼいなくなっていた。それどころか幸せそうで何よりとかのプラスの評価をする人が急激に増えていた。


「凄いな。

ここまで手のひら返しするものなのか?」


「多分、お父さんとお母さんが頼んだサクラも何人かいると思うけど、皆にお兄ちゃん達は何も悪くないってことはわかってくれたみたいだよ」


「それは良かったよ」


「それより、あの沙耶ちゃんのマネージャーの田中?だっけ?

次はあいつの立場がやばくなってるらしいよ」


「へぇー。

ちょっと見てみるか」


そう言って俺はSNSを再び見る。


てか、昨日の情報流したやつ誰だよ!


がせばっかじゃねぇーか!


人の恋路を邪魔するとか最低!


隊長!

犯人を特定しました!

被害者である沙耶さんのマネージャーの田中である可能性が非常に高いであります!


でかしたぞ!


「凄い叩かれようだな。

それと俺の時もそうだがそんな簡単に名前とか特定出来るものなのか?」


「まあ、いいじゃん。

これで一件落着だね!

田中にも相当の世間からの罰があると思うしね!」


「まあ、そういうことでいいかな?

それより、母さんと父さんは何をしたんだろう?

普通、こんなに簡単に解決する問題じゃないだろ?」


「さあ?知らないし多分聞いても教えてくれないでしょ」


「それもそうだな。

そういうものだと思っておくか」


「それが一番いいと思うよ」

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