第45話 協力体制

 仕方がない。このままだと街を抜けることはできない。レイコと協力してザガンを倒そう。


「協力してくれるのか! ありがたい。お前がいれば百人力だ」


 百人力かぁ…そこまでの力はないが、協力しよう。

 さて、協力するならば、どのようにしてゾンビたちを蹴散らし、ザガンの元まで行くか作戦を聞こう。


「作戦はこうだ。バットマン、お前がゾンビの群れを蹴散らし、道を作ってくれ。お前は英霊だから、日本の法律の外にいる。ゾンビを倒した後、そのままザガンをボコボコにしてくれればいい」


 ちょっと待て。それは作戦か? ただの力押しじゃないか。

それに、僕が日本の法律の外にいるだって?なんだそりゃ?僕は日本人だぞ、おかしいでしょうが!


「大丈夫だ。お前の背後や横合いからの奇襲は私たちが守る。お前は前だけを見てくれ」


 違う、そうじゃない。僕はブルドーザーじゃないぞ。いくら何でも限界がある。もっと現代兵器を使った作戦があるだろう?レイコにもう少し考えろと促してみる。


「何を言っている。お前が人類側が誇る最終兵器だ。お前以上の武器があるか」


 話が通じない。ダメだこりゃ。


 しかし……考えても見れば、武装している奴らが揃いも揃って何もできてない現状からすると、もしかして、ゾンビたちは現代兵器が効かないのか?

 一抹の不安を覚えるが、前に進むしか無い僕はレイコ達の無策に付き合わざるを得なくなってしまった。

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