第127話 休日の陽だまり

 夜は『チョビさん』という猫がベッタリとくっついている。

 久しぶりの休日で、2度寝をしていると、起きた『チョビさん』は布団からモゾモゾと出ていった。

 しばらくすると、ノソノソッと『クロさん』という猫が寝室に入ってきた。

 どうやら昼間は『クロさん』がこの部屋を使っているらしい。

 ベッドにドスンッと飛び乗り、真ん中で丸まる。


 結局、僕のベッドの真ん中は猫が占領しているのだ。


『クロさん』は『チョビさん』と違い無口である。

 ジトーッと金色の目で僕を見ている。

 顎の下を撫でると気持ちよさそうに喉を鳴らし目を閉じる。


 もう少しだけ今日は眠ろう。

 冬の日差しが窓から差し込む、こんな時間まで眠るのは久しぶりだ。

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