第77話 不思議の国のアリス展 Verニマッ

 不思議の国のアリス展に行ってきた。

 やはり、ジョン・テニエルの挿絵は秀逸である。

 ルイス・キャロルにジョン・テニエル、アリスはコレである。

 2時間ほどで3周した。

 欲を言えば、もうちょっと規模が大きければな~と思わないでもないが…

 有給休暇を取って、わざわざ平日に来たのだ。

 空いている状態で、じっくりと見たかった、そういう意味では満足だ。


 お土産も8000円も買い込んだ。

「トランプは外せない…ミニボトルサイダー3種類全部揃えねば…『彼女さん』のお土産…バイト先のお土産…自分用のクッキー…あっこの後美容院だ、美容師の子供用に…」

 目移りしながら減らしたつもりで8000円だった。

 途中、カゴ…小さくねぇ?とか思ったあたりで相当買っていたのだろう…財布は空になったが満足だ。


 帰り道、ふと思い出した。

 以前、上司がここのラーメン屋、いつ来ても混んでるんだよ…。

「空いてるじゃん…」

 曜日、時間帯が良かった。

「寄るしかねぇ‼」


 塩ラーメンと半チャーハンを頼んだ。

 このセットに挑むのは久しぶりだ。

「見せてもらおうか、その実力を‼」

 同時に出てくるかと思ったが…ラーメンが先に来た。

 しばらくしてチャーハンである。

 少しムッとしたが…

「コイツ…解っていやがる…」


 チャーハンにレンゲが付いてない。

「そういうことか…コイツ…完全にチャーハンを理解していやがる」


 そう、ラーメンとチャーハンの組み合わせの時は、レンゲはラーメンと兼用が基本‼

 別々など邪道なのだ。

 チャーハンとラーメンスープのコラボを愉しまずして、セットを頼むべからず。


 そして、そのタイミング…麺を半分ほど食べてからのチャーハンへのシフトだったのだ。

「完璧だ…濃いめの塩スープ、極太麺、チャーハン…美味い」


 久しぶりに、この組み合わせで満足した。

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