第48話 ミニムーン

『ミニ・ムーン』

 月の弟のような小さな月が発見された。

 なんだかロマンあふれる話である。

 地球の軌道に取り込まれて、一緒に回っているらしいのだ。

 岩と言ってしまえば、それまで…だけど…なんか微笑ましいような気持になる。


 月は、元々、小惑星の衝突で地球から巻き上げられた土砂が固まったもの…そんな話を聞いたことがある。

 離れ放れにならずに、一緒に回っているわけだ、その横に小さな月が回っている。


 残念ながら、数か月すると軌道から逸れるらしいのだが、『ミニ・ムーン』は2例目なのだそうだ。

 悠久の時の流れの中で宇宙で小さな出会いと別れがある。

 それがなんだか…とても暖かい話のように思えた。

 寒い空を見上げて月を見る。


 広大な宇宙の小さな星の話…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る