第10話 切迫

 右、左、左、上、下、右、左。


 様々な方向から繰り出される酒呑童子の拳を大黒は紙一重で躱していた。

「はっはー! 中々すばしっこいじゃねぇか!」

「くっ!」

 大黒は言葉を発する余裕もなく、ただ躱す、躱す、躱す。

 一瞬でも気を抜き拳が直撃しようものなら、一発で自分の体は粉々になるだろうことを大黒は肌で感じていた。

(くそっ! 避けるので精一杯だ! それにこいつは全然本気を出してない、本気を出される前にどうにか突破口を開かないと!)

「おいおい、お喋りしようぜぇ。黙ったまんまなんてつまんねぇだろうよ!」

「火行符!」

 酒呑童子が口を開いた隙に、大黒はその口めがけて札を飛ばす。そして呪文を唱え、酒呑童子の口の中で火を起こす。

 もちろんそんなもので倒せるとは思っていない、ただ怯ませ、わずかでも距離をとりたかった。

 だが、

「ぬるいなぁ攻撃が、もっと全力で来いよ」

 怯ませることすらできず、酒呑童子は一切攻撃の手を緩めない。 

 さらに今まで使わなかった足を使い、大黒を翻弄していく。

 二度、三度と蹴りを躱した後に来る渾身の回し蹴り。

「っ!」

 どうにか屈んで躱そうとしたが、酒呑童子は足を途中で止め、踵落としへと移行した。

 体勢の悪い状況では躱せない、確実に潰せるというタイミングだった。

「生成!」

 だが大黒も一端の陰陽師、そう簡単にはやられはしない。

 咄嗟にホルダーから護符を取り出すと、酒呑童子の足と自分の間に結界を生成し、踵落としを防ぐ。そしてやっとの思いで酒呑童子から距離をとる事に成功する。


(ようやく離れられた……、肉弾戦特化の鬼相手に近接は無謀すぎたな)

 大黒は緊張を緩めすぎない程度に一息つき、次の一手を考える。

 酒呑童子はというと大黒には目もくれず、足元にある結界を何度か踏みつける。

 一辺一メートル前後の薄い壁、顔には出さないがそれが自分の踵落としを防いだことに内心驚嘆していた。

(結界か、結界っつうのは敵を閉じ込めるために使うもんだと思ってたがな。それに、ここまで強度が高いやつは初めて見る)

 そして足を頭上まで振り上げ、結界めがけて振り下ろした。

 その攻撃で結界は無残にも砕かれ、酒呑童子の足はそのまま地面へとめり込んだ。

「よしよし、これくらいの力なら壊せるんだな」

 酒呑童子は地面から足を引き抜きながら呟く。

 その光景に今度は大黒が驚く番だった。

(……あれが一撃、正確には二撃か。たったそれだけの攻撃で壊されるなんて)


 大黒の陰陽師としての能力は、総合的に言えば上の下と相当高い位置にある。

 体術は中の上、符術は並、呪術は中の下、ここまではパッとしない。

 では、何が大黒の総合力を底上げしているかと言えば、結界術である。

 こと結界術に置いては、大黒は天才と呼ばれるだけの能力があった。

 他の陰陽師に目を付けられないため、大黒家にいた頃は手を抜いていたが大黒の作る結界は強度、生成速度、種類、全てが高水準であり、大黒自身もそれを自負していた。

 踵落としを防いだ結界は時間が無かったとはいえ、防がなければ死ぬ状況であったため強度に力を入れて作った、はずであった。だがそれも酒呑童子にかかれば簡単に壊せるものでしかない。

「ちゃんと得意技持ってんだな。安心したぜ、歯ごたえがありそうで」

「得意技だったんだけどそんな自信もたった今失くしたよ」

 嬉しそうに話す酒呑童子に大黒も軽口を返す。

「よし、じゃあ第二ラウンドだ。さっきよりもギア上げていくが簡単に死んでくれるなよ」

「平安時代の鬼が横文字使ってんじゃねぇよ、そっちこそ殺してくれるなよ」

 大黒は必死に虚勢をはり、震えそうな体に活を入れる。

 酒呑童子は大黒の言葉に笑顔だけで応え、前傾姿勢をとる。

 それを見た瞬間、大黒は距離を詰められないため、前方へ護符を三枚投げる。

「生成!」

 そして二メートルおきに、先ほどより少し大きなサイズの結界を三つ生成する。

 しかし酒呑童子はそんなものお構いなしに大黒の方へと突っ込んでくる。

 バキっ!

 一枚目、右の拳で壊される。

 バキっ!!

 二枚目、左の拳で壊される。

 三枚目も同じように壊そうと右拳を振りぬいたタイミングで、

「分解!」

 酒呑童子が殴ろうとした箇所に拳大の穴を開ける。その穴に拳が入ったのを確認すると次は、

「再構成!」

 酒呑童子の拳が突き抜けた状態でその穴を閉じる。

 本来はそうして相手の体を切断する技だが、酒呑童子の皮膚は硬く、固定するにとどまる。

「お、おお? 抜けねぇな」

 酒呑童子は腕を引っこ抜こうと、何度か前後に動かそうとするがピクリとも動かない。

 それもそのはず、勢いづかせるためわざと脆く作った二枚目までの結界と違い、三枚目の結界は結界術に長けた大黒が、先程よりも強度を増して作った代物である。

 大黒は酒呑童子の動きを止めている内に、次の攻撃へと入る。


 木火土金水、陰陽師は陰陽五行説に則った符術を使う。

 木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ず。

 五つの要素はそれぞれ相性があり、流れに逆らわず力を循環させると、巡るごとにその力は増し、より大きな攻撃が可能になる。

 酒呑童子相手に単体の札では効果が無いと悟り、大黒は複数の札での攻撃に切り替えることにした。

「五行相生、火行符っ!」

 大黒は木行符から火行符に力を流し、先ほどよりも大きな炎が酒呑童子の顔に目掛けて走る。

「ふぅっ」

 だが、その炎は酒呑童子が軽く息を吹き掛けただけで鎮火されてしまう。

「せっかく動きを止めたんだからもっと強い攻撃をしてこいよ」

 酒呑童子は首を振って落胆の意を示す。

 その姿を見て大黒は間髪入れず、酒呑童子の開いた口に護符を放つ。

「生成!」

 そして酒呑童子の口の中で細長い結界を生成し、酒呑童子の顔を引き裂こうとしたがそれも上手くいかなかった。

 ガキィン!!

 酒呑童子は生成されかけた結界を無理やりかみ砕き、歯をカチカチと鳴らす。

「鬼の牙や顎の強さを舐めんじゃねぇよ、俺の口を裂きたかったら今の十倍の強さは必要だぜ」

「十倍とか簡単に言ってくれるなぁっ!」

 大黒は怒鳴りながら、護符と水行符を同時に投げつける。

「生成!」

 今までの薄い結界と違い、今度は酒呑童子の体全体を覆う結界を作り出す。

「水行符!」

 そしてその結界の中で水行符を発動し、結界の中を水で満たした。


(鬼だって呼吸なしじゃ生きられねぇだろ!)

 大黒の考えは正しい。鬼の肺活量は人間の比じゃないが、だとしても無限に息が続くわけでもなく、そのままだと酒呑童子は息絶えていたことだろう。

「…………」

 しかしそんな状況に陥った酒呑童子はこれといった動揺を見せない。

 軽く結界を殴りつけ簡単に破壊できないことを悟ると、大きく口を開け結界内の水を飲み始めた。

 ゴクっ! ゴクっ! ゴクっ!

 中の水は見る見るうちに減っていき、数秒と経たない内に全ての水が飲み干された。

「ぷはぁー、まずい。喉が渇いてたからちょうど良かったけどよぉ、今度はもっと美味い水をよこせよ」

「……お前元々山育ちだろ、そんな贅沢言ってんじゃねぇよ」

「山の水は美味いんだぜ? お前も今度機会があったら飲んでみろよ」

 お互いに笑いながら話す。もっとも大黒の笑みは酷く引きつったものだったが。

(陰陽師が出した水飲むなよ……、だがこれはこれでラッキーか)


 狙いの窒息こそ失敗したが、大黒にとってこれは悪くない展開であった。

 酒呑童子が飲んだ水は大黒が生成した大黒の霊力が通っている水。たとえ腹の中に入ろうと大黒はその水を操る事が出来る。

(腹に穴開けてやるっ)

 酒呑童子に向かって手をかざし、体内から酒呑童子を貫こうとした大黒だったが何故か水がはじき返される。

 どれだけ力を込め何度試そうと、水が体外へと出てくる気配がない。

「なんか腹ん中がくすぐったいがお前がなんかしてんのか?」

「むしろお前が何かしてるんじゃないのか……!」

「あ?」

 酒呑童子は大黒の叫びに首を傾げる。

 大黒は貫けないのは酒呑童子が術でも使っているものと思ったが、酒呑童子は何もしていない。ただ内臓の硬さが大黒の術の威力を上回っていただけであった。

 酒呑童子の反応を見て、大黒もそれに気づく。

「ふっざけんなよ!? 表皮はともかく体の内側は脆くあるべきだろ! 生物として!」

「あー、さっきの水を暴れさせてんのか。無駄無駄、俺は酒呑童子だぞ。そんな程度で壊す柔な腹してねぇよ」

 酒呑童子は左手を振り、大黒の悲痛な訴えを軽く流す。

「……さすがにそろそろ捕まってんのも鬱陶しいな」

 そして小さく呟くと左足を大きく後ろに伸ばし、右手を拘束してる結界を勢いよく蹴り抜く。

 バッキャァァァ!!!!

「こっちも、っと!」

 そのまま解放された右手で自分を囲う結界も破壊する。

「おいおいどんな硬さだ、右手と左足の骨がいくつかイっちまいそうになったよ」

 そう嘯く酒呑童子だが、大黒からは手が少し赤く腫れている程度の怪我にしか見えなかった。

「どんな硬さだ、はこっちの台詞だよ。今まで遭ってきた妖怪は結界を壊そうとしても体がボロボロになるだけだったぞ」

「そこら辺の奴だとそうだろうなぁ。俺だってこんな怪我したのは転生して初めてだ、あの世で自慢していいぜ」

「六十年後くらい先の話になるから、それまで覚えてる自信はないな」

 まだ死ぬ気はないと言う大黒の言葉に酒呑童子は愉快そうに笑う。

「やっぱりいいなお前、ここまで来ても戦意が衰えねぇ」

「そりゃどーも」

 確かに大黒はまだまだ戦う気はある。自分のせいで弱体化したハクを置いて死ぬわけにもいかないため、相討ちでも無く、完全に勝つ気で戦っている。

 だが、本気で霊力を込めた結界も酒呑童子の指を腫らした程度、他の札は一切効果が無い。大黒もその状況に焦りを感じ始めている。

(結界以外はせいぜい目くらましにしか使えない、結界も本来攻撃として使う物じゃないから決定打に欠ける。……どうすりゃこの化け物倒せるんだろうなぁ)

 大黒は心の中でため息をつく。

(残りの護符は十九枚か、ぎりぎりあの結界が作れるな。ここは賭けに出てみるか!)

「うだうだ考えるのはもう止めた」

「あん?」

 雰囲気が変わった大黒の言葉に酒呑童子は眉を顰める。

「今から俺が作れる最強の結界を作る。そんでその結界でお前のふっとい腕を破壊してやるよ」


 大黒は護符を十枚、掌に乗せて酒呑童子を挑発する。

 多くの護符を使うほど、より強固で、より複雑な結界を生成することが出来る。

 だが、枚数が増えれば増えるほど生成に時間がかかる。事前に準備をしていれば発動までの時間を短縮できるが、酒呑童子と戦う事になるとは想像もしていなかった大黒がそこまでの準備をしているはずもない。

 つまり、十枚というのは大黒が即興で扱える護符の限界の枚数だった。

「勝負しようぜ酒呑童子、力比べは好きだろう?」

「は、は、は! いいな! やってやる! 真正面から俺に力比べを挑む奴なんて久しぶりだ!」

 酒呑童子は一層大きく口を開けて心から笑う。

 基本的に妖怪に膂力で劣る陰陽師はいかに工夫して妖怪を調伏するのかを考える。呪術を駆使したり、闇討ちをしたりとその方法は様々だが、妖怪と力で勝負しようとする陰陽師が少数派なことは確かである。

 特に鬼なんていう身体能力に特化した妖怪を相手に力で戦おうとするものなど陰陽師はもちろん、妖怪にもそうはいない。

 そのため力比べが好きな酒呑童子は勝負に勝ってもいつも消化不良だと感じていた。しかしここで久方ぶりに力比べを求めるような相手が現れた。そのことに酒呑童子は歓喜し、拳を打ち鳴らして大黒に本気の一撃をお見舞いするため、後ろに引いた足に力を入れる。


「いくぜ」

「いつでも」


 大黒が応じると、酒呑童子は爆発音にも似た音を鳴らし一瞬で拳の射程範囲に大黒を捉えると、その拳を振りぬこうとした。

 それをなんとか目で追った大黒は、

(よしっ!!)

 と心の中でガッツポーズを決めた。

 ああは言ったが、大黒に真っ向から酒呑童子と力を競う意思は無かった。

 力比べとは酒呑童子に本気の一撃を出させるための方便、酒呑童子が本気でそれに乗ってくるかどうかは分からなったが、酒呑童子が繰り出そうとしている拳の勢いを見て、大黒は自分が賭けに勝ったのだと確信した。


「生成、反衝結界」


 大黒が呪文を唱えると十枚の護符が宙に浮き、大きな四角形を形作る。

 そして大黒が生成したその結界に酒呑童子の拳が触れた瞬間、酒呑童子は勢いそのまま反対方向へと吹っ飛んでいった。

「…………っ!」


 護符を十枚使ったところで普通の結界では酒呑童子の力に対抗できるか分からないと考えた大黒は特殊な効果を持つ結界をぶつけることにした。

 大黒が作り出した結界は物理攻撃、霊的攻撃を全て相手に跳ね返すカウンター用の結界。攻撃がどれだけ強くても関係ない、触れた攻撃全てをはじき返すその結界は大黒が使える結界の中で確かに最強と呼べるものであった。

「化け物みたいな奴だけど自分の攻撃食らって無傷ってことはさすがにねぇだろうな……!」

 地面を何度がバウンドした衝撃で上がった土煙の中で姿が見えない酒呑童子の様子を凝視しながら、次の攻撃に備える大黒。

 そんな大黒の期待はやや外れに近い形で現れる。

 酒呑童子は土煙の中からが飛び上がると、どん! と大きな音を立てて大黒の目の前に降り立った。

 その姿は無傷とは言えない。右腕は内側から破裂したようにひしゃげているし、体は擦り傷まみれ。だが、それだけであった。


 しっかりと二本の足で立ち、左拳を構える酒呑童子はまだまだ戦闘が可能であることを全身でアピールしていた。

「おいおい酷いじゃねぇか。お前が最強の結界だっていうからどんな硬さかと期待したのによぉ」

 酒呑童子は構えたまま大黒に話しかける。

「俺は最強とは言ったが最硬と言った覚えはないぞ。だから嘘はついてない」

「は! そうだな! それに面白い結界だったことも確かだ」

「……こっちは全然面白くないけどな、かなり危ない橋を渡ったのに報酬が腕一本だけって」

「そう言うなよ、俺の腕を潰すなんて世が世なら勲章ものだぜ。だから、これは俺からの褒美だ」

 言うやいなや酒呑童子は先程よりも速いスピードで大黒のもとへ肉薄し、無事だった左腕で大黒を殴り飛ばした。

「…………っ!!!!」

 殴られた勢いで大黒は先ほどの酒呑童子と同じように地面を跳ねていく。

 飛距離自体はそこまで無く、酒呑童子が手加減してくれていたのは明白だった。


「はっ……! はっ……!」 

 しかし、ダメージの差は歴然。

 何とか酒呑童子の拳と自分の体の間に木刀を滑り込ませて威力を軽減させたものの、木刀は酒呑童子の力に耐えきれず真っ二つに折れてしまっていた。

 もしも木刀での防御が間に合っていなかったら大黒の胸に大きな穴が開いていたことだろう。

 どれだけ大黒が策を弄しても腕の一振りで戦況を引っ繰り返す。

 それが酒呑童子、日本三大悪妖怪の実力であった。


(いってぇー……、絶対に骨折れてるよこれ。痛すぎる。あー……、これで俺の武器は火行符三枚、木行符二枚、水行符三枚、護符九枚。後は、無理をして気合を入れれば動く腕と足。ははっ、こんな装備じゃあ酒呑童子どころかちょっと強い妖怪にだって負けそうだ。でも……)

 大黒は息も整わないまま、今や木片となった木刀を握りしめてぐぐっと体を起こす。

「まだ立つのか、クリーンヒットじゃなかったにしろ結構いいの入ったろ。無理せず倒れてたら楽に殺してやるぜ?」

 酒呑童子は、もう戦えそうにない体なのに気力を振り絞って立ち上がる大黒に慈悲の言葉を投げかける。

「はぁっ、はぁっ、ふぅー……、…………楽に死にたいのならとっくの昔にこの命投げ捨ててるんだよ。苦しくても生きて、生きて、生きて、その先にある幸せを掴み取りたいから頑張るんだ。そのためにもこんな所で死んでいられねぇ」

「は、は。どんな理由があるにしろまだ戦おうとするのは立派だ。結構なことじゃねぇか、俺もその方が楽しめるしなぁ。そんじゃ精々足掻いてくれよ?」

 酒呑童子は大黒の啖呵に気分良さそうに応える。

 じゃりじゃりと地面を踏みしめながら自分に近づいてくる酒呑童子を見て、大黒は気持ちだけではどうにもならない戦力差だと理解しながらも自分を鼓舞する。

(やる、やってやる! どれだけ絶望的だろうと俺は最後の最後まで生きるために戦ってやる!)

 そして酒呑童子が再び大黒に拳を振るおうとし、大黒もそれに応戦しようとしたその時、川の向こう岸から酒呑童子の背後を目掛けて何者かが飛んできた。

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