第2話



「彼」とは大学の同級生だ。

入学してから、同じグループには所属していたもののお互いに話す存在ではなく、友達の友達といった感覚だった。




1年生が終わる頃、ひょんな事から2人で食事に行くことになった。

が、ただそれだけで何もなく気まずい空気だったような気がする。




2年生になり、私は5限のある授業を取った。





いま思えば、これが彼との縁を紡ぐきっかけになっていた事を、この時は知る由もないのだった。






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