第14話
色付きの鉞で三つに分かれた彼の魂は、鬼のグリルになっている。彼には理念がない。性欲しかない。喉の奥に性感帯がありディープスロートで泡ふきトランスする。その際は神がかりで、いくらかの予言をする。具体例:さては、トウコのやつ剣道の極みでアサルトライフルへとかわるがわる変化する紫のカマキリをやぶさかにメスの孫とともに消しゴムで愛撫した金庫の中に隠された暗号をまるごと溶かしてシリアルにしたな(了)卑弥呼は言う、従軍せよ。酩酊した鬼はそのグリルを池の真ん中に向けてかきくけこ、と大きな声で叫び、投げた。しじまがそこから広がる。すべての音が、消えてゆく。振動が止まる。なにも聞こえない。死んだ、世界。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます