第5話 失意と希望と

すっぽかされるとこんなに堪えるこたとは思わなかった。


楽しみだった反動は思ったより大きい。

考えたくなかったからか、逆にそれ以外考えていなかったからか、気がつけば家に着いていた。


本の趣味が合う仲間ができたと思ったんだけどなぁ…。


なんて思いながら日常的になったパソコンを立ち上げる。

そして、一瞬躊躇ためらいながらもいつものサイトを、いつもの本の感想を観るために開く。


──すっぽかされた理由がわかるかも


なんて、漠然と考えていた。


パソコンの画面には、サイト主からのメールが届いてるマークが点灯していた。


……まじか!


病気や急な用事?

会うのを躊躇した?

俺はどんな返事を望んでる?

どんな返事が聞きたくない?


めちゃくちゃ考えためちゃくちゃ短い時間。


虎穴に入らずんば虎児を得ず!

昔の人は良いこと言うぜ、と返信のマークをクリックする。


ちょっと緊張していたのか、


ダブルどころかトリプルクリックしていた。


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