主役ヒーロー解説


結城輝矢ゆうきてるや

PALADINパラディン-MARVELOUSマーベラス」(https://kakuyomu.jp/works/1177354054889509236)より

 年齢20歳、身長195cm。本名はテルスレイド・セイクロスト。セイクロスト帝国第2皇子にして、「奇跡の聖騎士パラディン・マーベラス」の称号を持つ魔法と武芸の天才。5年前に地球へ転移して来て以来、結城輝矢ゆうきてるやと名乗っている。東京郊外の孤児院で、子供達の親代わりとして穂波花奈ほなみはなと共に暮らしていた。

 5年前、兄である第1皇子ルクファードとの間に後継者問題を巡る軋轢が生じ、兄を守るために帝国を去ることを決意する。その後、師であるジークロルフ・アイスラーが使う転移魔法によって、地球へと辿り着いた。本来は銀色の長髪と紅い瞳の持ち主だが、普段は変身魔法により黒髪黒眼の日本人らしい容姿になりすましている。

 普段は温厚で争い事を好まない好青年だが、花奈をはじめとする身近な人々に影響を及ぼす外敵を前にすると、聖騎士パラディンとしての毅然とした一面を覗かせる。地球で暮らしていた頃は碧いオートバイを愛用していた。

 20年前に起きた旅客機事故の責任を問われ、社長令嬢として生まれていながら不遇の人生を歩んできた花奈のことを、いつも気にかけている。


・パラディン・マーベラス

 結城輝矢ことテルスレイド・セイクロストが、変身魔法を解くことで露わになる本来の姿。銀色の長髪と紅い瞳を持ち、全身を翡翠色の聖鎧や黒の外套で覆っている。さらに皇族にしか使えないとされている鉄球「帝鎚ていついセイクロイザー」を装備しており、身体強化魔法を利用した格闘術と、その鉄球を活かした戦闘を得意としている。

 必殺技はストレートパンチを突き出しながら、その勢いで鉄球による2撃目を浴びせる「SACREDセイクリッド-FINISHフィニッシュ」。この言葉はセイクロスト帝国における、聖騎士同士による決闘の「決着」を意味している。


叢鮫颯人むらさめはやと

CAPTAINキャプテン-BREADブレッド」(https://kakuyomu.jp/works/1177354054889370377)より

 年齢21歳、身長193cm。20年前の旅客機事故から生き残った唯一の人物であり、紛争地帯である某国で戦闘改人コンバットボーグの兵士として育てられた。両親の屍肉を食べて生き延びた過去を持ち、自分と同じ過ちを子供達に犯させないために陸軍を脱走。最終階級が大尉だったことと、高カロリーのパンを奪って子供達に分け与えていることから、「CAPTAINキャプテン-BREADブレッド」という蔑称で呼ばれるようになった。

 寡黙で毒舌家だが、一方で子供には優しく、仮面の下で人知れず笑みを浮かべることもある。また、殆どの場面で顔を隠しているが、仮面の下は美男子でもある。アーヴェイ・ラヴィッドソンという、陸軍でしか使われていない古いメーカーのバイクを使っている。


・キャプテン・ブレッド

 戦闘改人である叢鮫颯人が、赤茶色に錆び付いた強化服を纏い、鉄仮面で顔を覆い隠している姿。過去の戦傷により、胸部装甲に十字の傷がある。旅客機の残骸から作った盾を投擲武器として使う他、肘からの蒸気噴射ジェットによる推力を利用した拳打「BREADブレッド-SMASHスマッシュ」を必殺技としている。

 また、人体が飢餓状態に陥った際に、グルコースの代替エネルギーとして使われるケトン体を感知する「LOVE&COURAGEラブ・アンド・カレッジ」という独自の探知機を体内に備えており、この機能を利用して飢えに苦しむ人々を探し出している。

 「戦闘改人コンバットボーグ」とは、強化服での戦闘に適応させるために人体の大部分を機械化するという、非人道的な発想に基づいた旧時代の改造兵士のこと。彼はその旧型兵器達の中において、史上最強の実力と評されている。


火弾竜吾ひびきりゅうご

ROBOLGERロボルガー-Xクロス」(https://kakuyomu.jp/works/1177354054889370589)より

 年齢24歳、身長190cm。アメリカの工科大学を卒業した経歴を持つ私立探偵であり、人工知能搭載型バイク「ロブ」と共に、火弾探偵事務所を新宿に構えている。のだが、ロブを格納するガレージも買えないほどに貧乏であり、たまに収入があってもロブが課金で溶かしてしまい、携帯の持ち主が悲鳴を上げる……という日々が続いている。趣味はボクシングとツーリングであり、当然の如く独身。また、頻繁に煙草を吸っている。

 普段は軽口が絶えない飄々とした3枚目として振舞っているが、有事の際はバイクからパワードスーツへと変形したロブを全身に装着し、新宿を守るヒーロー「ROBOLGERロボルガー-Xクロス」となる。恩師である大紋だいもん博士と出会った頃は、眼鏡を掛けた無口な青年であり、今とは全く違う雰囲気を纏っていた。チャラ男と形容される現在の振る舞いは、亡き恩師の模倣に過ぎない。


・ロボルガー・クロス

 火弾竜吾がパワードスーツに変形したロブを装着した姿。設計者は竜吾の師である大紋博士。全身がメタリックブルーの装甲で覆われており、肘からのジェットによる推力を利用したパンチや、指先から放つ熱光線レーザー、右腕に搭載された熱光砲レーザーカノンなど、様々な武器を内蔵している。だが武装に依存しているわけではなく、半機甲電人ハーフ・オートボーグであるロブのアシストを借りつつも、竜吾自身の身体能力を活かした肉弾戦を中心としている。

 竜吾が所有している変身ベルト「コネクター」を装着する先の座標として設定しており、彼が「ARMORアーマー-CONNECTコネクト」とコールすることによって、変形シークエンスが進行する仕組みとなっている。戦闘の際はパワードスーツ形態の武装だけでなく、バイク形態による体当たりや助走も利用する。

 必殺技は動力を一部に集中させ、砲身に変形させた右腕から、最大火力の熱光線を放つ「ARROGANTアロガント-PUNISHパニッシュ」。ABG-06との戦いにおいては動力を確保するために、喫煙中でありながらマスクの排気機能をカットしていた。

 各国の警察や軍隊において、2121年現在の主力装備に相当する人型自律兵器「機甲電人オートボーグ」。AIによる完全な自律行動を可能としているそれらとは違い、「半機甲電人ハーフ・オートボーグ」であるロブはパートナーとなる人間との連携を前提に設計されている。これは20年前に起きた旅客機事故が「AIの暴走」によるものだったことを受け、人工知能だけに頼ることを良しとしなくなった大紋博士が「機械と人間が手を取り合うため」として、ロブを設計したことによるもの。


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