W保護者w
声がする方に視線を送ると。アイナ先輩が仁王立ちで腕を組んで立っていた。
下から見上げると彼女のスタイルの良さが際立つ。
(足長っ!)
建設中のスカイツリーを見に行った事があるが、其れぐらいの迫力と魅力があった。頬っぺたを赤らめ膨らませて怒っている顔も可愛い。携帯のカメラで撮りたいくらいだけど…彼女の怒りゲージが溜まるだけなのでやめときます。
「コウちゃんっ!生徒会のお仕事は?」
「スカイツリー先輩えっと…」
「だっ…だ!誰がすみだ区の電波塔だっ!?」
「色々…意外です。可憐でおしとやかな生徒会長がツッコんでいるし、それに先輩って生徒会役員だったんですか?チビッ子のボンクラネクラ陰キャなのに…」
「こっちサイドも色々違う!生徒会とは関係ないから!後、背が小さいのはほっとけ!それにネクラじゃないっ!」
「でも生徒会長が…」
「って言うか離れなさい!風紀を乱していますっ!!」
俺から、ボブ後輩を無理やりひっぺがす先輩。
「うわぁは。痛ーい!むぅ小さい子充電中だったのに!」
勢いよくひっぺがされ、顔面から床に突っ伏す小南コノン。
(失礼だぞ!子ども扱いするな!それに、しても先輩の力半端ない…怒らすのは…身の危険)
「コウちゃんは私の子なの!体も弱いし…乱暴に扱わないで!」
「痛たたた…どっちが乱暴なのです!」
(どちらの養子になった覚えはございません後仕事してっ!)
俺はこんな若い母親二人もいらない!っていうか一人もいらないっ!!
「コウちゃん…また別の女の子とイチャついて…何?ラノベ主人公に成りたいの!?」
(そんな最低なジョブにチェンジしたくありません)
「痛いなぁ!生徒会長ぉ!ショタ先輩の何なんですか?私達の初めての共同作業の邪魔なので大急ぎで帰ってもらえますか?サヨウナラ!」
(結婚式のケーキ入刀みたいにいうなっ!団旗製作!)
おいおい(汗)俺は団旗製作ではリーダーシップを取ってきたはずだ。行程もスケジュール通り進んでいる…それをなんだ!先輩だぞ!なんだ?ショタ先輩って!そんな不吉なあだ名は、即刻デリートしろっ!!
先輩はモジモジしながら小さい声で呟いた。
「コウちゃんとはお付き合いしています…えっ?…ん?共同作業とは何かな?」
握った拳をぷるぷるさせながら睨み付けないで下さい。
「団旗製作ですよっ!!学年混合で作業する」
「えっ?…はぁぁあ?う…嘘ですよね…こんな小さいか弱そうなモブの男子と…付き合ってるって!…ま…まさか!生徒会長もショタコンなんですか!?」
「しよたこん?なんの意味だか分からないけれど不吉なワードな気がするわ」
(正解)
「違うっ!こんなミニコントをしにきたんじゃない!コウちゃん!文化祭の宣伝活動に行くわよっ!」
「先輩…可哀想な俺は、今回は、体育祭の団旗作りを押し付けられちゃいまして…これが塗り終わるまで待ってもらえませんか?」
「いや待たない!」
「え?」
「私も塗る!」
「「えっえええ!?」」
「お前たち五月蝿い…」
銀髪碧眼眼鏡の女子が仁王立ちで扉の前に…立っていた。
「誰?」
「ああ君が僕の義弟になる男か…小さくて可愛いね…」
(…はい?)
「「「えっえええええええええ!?」」」
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