第29話一戦。

先手必勝だ。


ゴングが鳴った瞬間にユウトは理事長に向かって飛び出す。


すでに身体強化はしている。


俺でもわかる。


理事長の周りには正確には見えないが何かがある。


手を加えられる前に攻撃をしまおう。


その理事長の間合いに入った瞬間にユウトは跳び蹴りをかます。


すると、跳び蹴りをした瞬間から力がどっと抜ける感覚に襲われた。


それでもさすがに方向転換できる位置ではないのでそのまま繰り出すことにした。


理事長に蹴りが見事に入り、轟音がして砂埃が立つ。


決まった!


ユウトがそう思った瞬間である。


砂埃が降りていくとなんと理事長が蹴りを片手で受け止めているではないか。


全力で撤退する。


くそ、なんだ今の脱力感は。


近距離がダメなら中距離から攻撃だ!!。


ユウトは魔金属生成でギンノテを作り出す。


その右手を理事長の方に向けて八当分に分けて四方八方に飛ばす。


ヤマタノオロチだ。


結界の中を四方八方に反射して軌道が読めない状況で理事長に一斉に食らいつく。


これは決まったか?


またしてもユウトが思った瞬間である。


理事長に食らいつくギリギリで8匹全てが消えていった。


すると理事長は、ニヤリとしてユウトに問いかけてきた。


「おいおい、これで終わりか?....では、次は私からいくぞ?」


ゾッとする。


なんだこれは、初めて感じる感覚だ。


まるで、目の前に神でもいるのかってくらいに。


とてもじゃないが、勝てる気がしない。


ユウトの顔が引き攣る。


一瞬の出来事だ。


目の前に理事長が立っている。


....この人今どうやってここまできた?


さすがに脳の処理が追いつかない。


本能がギンノテをかざそうとする。


するとギンノテが勝手に消えた。


いや、正確には破裂したような感じだ。


理事長が耳元でボソッと呟く。


「そういえば、私の魔法を教えてなかったな、私の魔法は魔法を無力化する魔法だ。」


理事長が言い終えたあと、ユウトはハッと我に帰る。


気がつくと、腹部には理事長の拳がめり込んでいた。


さすがに血を吐く、追加効果のように衝撃で体が飛ぶ。


なんだこれ、視覚から脳までに届いてくるより先に理事長は攻撃を出してるのか。


当然、魔法を無効化するので俺のすり抜け技は聞かない。


頭から落ちそうになったのてで足から魔金属を噴射する容量で空中で回転して綺麗に着地する。


意識を上に上げる。


その瞬間から記憶が飛んだ。





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