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  • 字句の海に沈む(下)への応援コメント

     世界観が独特で、最後まで流れるように読んでしまいました。短くも、ちゃんと考察の余地を残して締め括られており、上手くまとめられた短編SFだったと思います。

     余談ですが、作中の「言葉っていうのは恐ろしい力だよ」という台詞を読んだとき、私は『虐殺器官』というSF小説を思い浮かべました。
     その小説では、言葉は人間が進化の過程で獲得した器官であると語られています。鳥の羽やキリンの首がそうであるように、人間の言葉は生存と適応から生まれた進化の産物であると。
     しかし、長い牙によって滅びたサーベルタイガーのように、その器官は必ずしも人間に有利に働くものではありません。むしろ、自身の器官によって人間は自身を傷つけ、滅ぶ可能性すら秘めています。

     作中に登場する辞書データは、機械化技術が発達したこの世界の宝であり、同時に戦争の火種でもある。その利便性と危険性の両方を深く理解することが鍵であり、だからこそ最後にパトスとアルカナの前に辞書データは現れたのではないか。そんなことを考えさせられました。

     長文失礼しました。とても面白かったです!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    >世界観が独特で、……
    直近で書いているのは短編が多いのですが、短さゆえにキャラクターを生き生きと描いたり展開をまとめることが難しいと感じていました。
    特に「世界観が独特」「考察の余地」と言って頂けた点とても嬉しいです。
    >余談ですが……
    作品のご紹介ありがとうございます。
    「虐殺器官」という作品は有名SF作品として名前だけは存じておりました。確かに進化の過程で人間が得た器官の一つですね。
    小説を書く端くれの私としては、言葉というデジタル信号が人間にとって素晴らしい文化であって欲しいものです。
    >作中に登場する辞書データは、……
    作品について考察して頂き感激です。
    辞書データがなぜあのタイミングで現れたのか、あえて書きませんでした。それは私が考えるところではなく、読んで頂いた読者さまに思って頂きたかったからです。早速こんな素敵なコメントを頂けて言葉も出ません。

    作品に対してこれほど長文で感情や考察を込めてコメントを頂けて、作者としてこんなにも嬉しいことはありません。
    本当にありがとうございます。

    追伸
    また、大塚さまの「星の器」を少しずつ読ませて頂いております。いまちょうど話が大きく動き出したところで「謎」要素がどのような展開を迎えていくかとても気になっています。
    これからもどうぞよろしくお願いいたします。
    西秋

  • 字句の海に沈む(下)への応援コメント

    面白かったです。
    辞書データの形が予想外でした。
    『字句の海に沈む』のお題のイメージは、私も水の中にゆっくり沈む感覚とか、文字の中で溺れそうになる感じがありました。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます。
    継続して読んで頂き感謝の言葉しかありません。
    今回は同題異話として(作者の力不足で)なかなか苦労しました。
    halhal-02さんのようにキャラクターが生き生きと描ければ、と思うのですが、難しいですね!
    今回も本当にありがとうございました。
    西秋