第二章 血に染まった帝国旗

プロローグ ただいま

 リーパーのヴェノムは某海域に浮いている巨大な軍事プラントに到着した。

 ここはストライク・ブラックの基地の『ユニオン・ベース』である。

 そこは1Km級の滑走路が2本建設されており、中央の本部施設の周りに様々な施設を備えたプラントが4つほど囲んでいる。

 リーパーのヴェノムは中央プラントの第2区画ヘリポートに着陸する。ちなみに第1区画は各構成組織の要人用で第3区画は一般兵士用だ。

「悪いなコリブリ。お前も自由にして良いぞ。」

「いいえ。リーパーこそお疲れさまでした。」

 リーパーはヴェノムから降りて自室のある中央プラントの居住スペースに向かう。ここのプラントは様々な組織の人間がいる。リーパーは自室に向かう途中にナチスの軍服を着たナチスを発見した。

「ハイル・ヒトラー」

 リーパーは右手をしっかり伸ばして斜めに上げて、ナチスの敬礼をする。

「ハイル・ヒトラー!!」

 ナチスもリーパーに返してくれた。とても元気が良い。

 リーパーは共用スペースに常時置いてあるエナジードリンクのレッドブルを大量にかっさらって、自室に入る。パスワード式のドアロックで、塞がっている両手を器用に使ってロックを解除する。

「あぁ、やっぱり我が家が一番だ。」

 リーパーはベッドにダイブする。ベッドはリーパーの疲れた身体を優しく、柔らかく包み込んだ。そして、レッドブルを開けて一気に喉に流し込む。

「プハァ!!こいつも良いがやっぱりモンスターエナジーが一番だな。」

 リーパーは無料で貰っておきながらレッドブルにケチをつけた。

 そんなリーパーのくつろいでいる中、誰かがドアをノックする。

「はい。」

「イェェエエ、、、」

 リーパーは見覚えのある声とインターフェースが見えた為、ドアを閉める。

 そしてもう一度開ける。

「よぉ。」

「おぉ、、、。」

 やはりそこにはシャドウがいた。

『失礼。あんたの部屋入るわよ。』

 そしてバラライカは何の断りも無くリーパーの部屋に入って来た。

「まさか俺の部屋の横がお前の部屋とはな。勝手な部屋移動して先生に怒られないかな?」

「修学旅行のホテルか。」

『また日本語喋って!!』

『『すいません。』』

 リーパーとシャドウは日本人なのに日本語を喋ってバラライカに怒られてしまった。

「それより、あんた。私の部屋は?」

 バラライカはリーパーに自分の部屋を聞く。

「知らねーよ。こいつに聞け。」

 リーパーはシャドウを指さす。

「私の部屋は?」

「ん?無い。」

「はぁ!?」

 バラライカは自分の部屋が無い事に対し激怒する。

「ちょっと!!何で私の部屋がないのよ!?」

「だって、いきなり付いてきたから リーパーのヴェノムは某海域に浮いている巨大な軍事プラントに到着した。

 ここはストライク・ブラックの基地の『ユニオン・ベース』である。

 そこは1Km級の滑走路が2本建設されており、中央の本部施設の周りに様々な施設を備えたプラントが4つほど囲んでいる。

 リーパーのヴェノムは中央プラントの第2区画ヘリポートに着陸する。ちなみに第1区画は各構成組織の要人用で第3区画は一般兵士用だ。

「悪いなコリブリ。お前も自由にして良いぞ。」

「いいえ。リーパーこそお疲れさまでした。」

 リーパーはヴェノムから降りて自室のある中央プラントの居住スペースに向かう。ここのプラントは様々な組織の人間がいる。リーパーは自室に向かう途中にナチスの軍服を着たナチスを発見した。

「ハイル・ヒトラー」

 リーパーは右手をしっかり伸ばして斜めに上げて、ナチスの敬礼をする。

「ハイル・ヒトラー!!」

 ナチスもリーパーに返してくれた。とても元気が良い。

 リーパーは共用スペースに常時置いてあるエナジードリンクのレッドブルを大量にかっさらって、自室に入る。パスワード式のドアロックで、塞がっている両手を器用に使ってロックを解除する。

「あぁ、やっぱり我が家が一番だ。」

 リーパーはベッドにダイブする。ベッドはリーパーの疲れた身体を優しく、柔らかく包み込んだ。そして、レッドブルを開けて一気に喉に流し込む。

「プハァ!!こいつも良いがやっぱりモンスターエナジーが一番だな。」

 リーパーは無料で貰っておきながらレッドブルにケチをつけた。

 そんなリーパーのくつろいでいる中、誰かがドアをノックする。

「はい。」

「イェェエエ、、、」

 リーパーは見覚えのある声とインターフェースが見えた為、ドアを閉める。

 そしてもう一度開ける。

「よぉ。」

「おぉ、、、。」

 やはりそこにはシャドウがいた。

『失礼。あんたの部屋入るわよ。』

 そしてバラライカは何の断りも無くリーパーの部屋に入って来た。

「まさか俺の部屋の横がお前の部屋とはな。勝手な部屋移動して先生に怒られないかな?」

「修学旅行のホテルか。」

『また日本語喋って!!』

『『すいません。』』

 リーパーとシャドウは日本人なのに日本語を喋ってバラライカに怒られてしまった。

「それより、あんた。私の部屋は?」

 バラライカはリーパーに自分の部屋を聞く。

「知らねーよ。こいつに聞け。」

 リーパーはシャドウを指さす。

「私の部屋は?」

「ん?無い。」

「はぁ!?」

 バラライカは自分の部屋が無い事に対し激怒する。

「ちょっと!!何で私の部屋がないのよ!?」

「だって、いきなり付いてきたから手配してないんだよ!仕方ないじゃないか!!」

「はいはい。夫婦喧嘩は外でやって下さいね。」

 リーパーは2人を外に出す。

「ふ、夫婦じゃ無い!!」

 バラライカはリーパーをグーでポコポコ殴った。

『うらめしやー。女の子にいじられてうらめしやー。』

 その様子を見ていたシャドウは指をくわえてグチグチ言う。

「お前の連れだろ!!何とかしろ!!」

 リーパーはバラライカの襟を持ってシャドウに投げつける。

「はいはい。じゃあ、お前は外の通路で寝ろ。」

「はぁ!?あんた女を外で寝かすって言うの!?」

「そう。」

 シャドウは何食わぬ顔でバラライカにそう言う。

「バラライカ。ちょっと席を外してくれ。シャドウ。話がある。」 

「また私をからかおうってのね!!もう知らないっ!!」 

 それを見て呆れたリーパーはシャドウを呼び出す。バラライカは怒って部屋を出て行ってしまった。

「お前はどうしてチャンスを自分で潰す?」

 リーパーは日本語でシャドウに言う。

「チャンス?何だそら?」

 シャドウはボケーっとしながら返答する。シャドウにはそれが何なのか分かっていないようだ。

「良いか?ああいう時はバラライカを自分の部屋に止めるんだよ。」

「は?どうしてあいつを?」

「年頃の男女が部屋で二人きり。お前もそんなに悪い顔じゃない。むしろイケメンだ。」

「ハハッ!お前もそう思うだろう!」

「、、、。まぁ、女ってのはイケメンの近くに居れば知らぬうちに好きになっていくんだよ。」

「ほぉー。よくお前がそんな事を言えたな。」

「うるせぇ!とりあえずこれはお前にとっての唯一無二のチャンスだ。バラライカを部屋に泊めて一晩寝ろ。分かったな。」

「分かった分かった。泊めりゃ良いんだろ?」

「そうだ。上手くいけばお前は『チェリー』卒業だろうよ。」

「ハッ!上手くいけばな!そんなお前も人の心配して無いで自分の恋路も考えろよー。」

 そう言ってシャドウは部屋を出て行った。

「良いんだ。俺は1人で。俺はそもそも愛なんざ知らねぇし何より―――、」

 リーパーはもう1つレッドブルを開けた。

「俺は人を愛してはいけないんだよ。」



「あのー。バラライカ?」

 シャドウは外で体育座りをしていたバラライカに声を掛ける。

「何?」

「えーっと、そのー。」

―――いざ言うとなると何だか心臓の鼓動が速くなってくるな、、、。

 シャドウは大きな深呼吸をする。そして、バラライカの隣に座る。

「今日は俺んトコ泊ってけよ。」 

「あ、、、あ、、あんたぁ!!!!」

 バラライカはシャドウをボコボコと叩く。

「でも、そうしないと外で寝る事になるぞ?」

「うぅ、、、何で私が、、、。」

「大丈夫。何もしねぇよ。」

「当たり前でしょ!!バカ!!変態!!クソ童貞!!」

「グハァッ!!」

 シャドウはバラライカの怒りの鉄拳を喰らうのだった。

「俺知らね。」

 リーパーは部屋のカギを閉めた。

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