涙の出るような美しさ - ボロディン「中央アジアの草原にて」 - 10分


 幼かりし頃に一度聴いて、いつまでも鮮烈に記憶に残った曲です。

 あまりに美しかったので。



 静けさ──穏やかな風──地平線まで見渡す限りの草原──そしてテーマが流れ始める。

 ロシア人と東洋人の商人の隊列が現れ、互いに行き交い、そして去っていく。

 そんな淡々とした曲です。


 それだけなのに、私は、どうしてこの世にはこんなにも美しいものがあるんだろう──と泣きそうになりました。

 少し大袈裟かしら? 思い出が美化されてますね。


 ……あの、作曲当時のロシアの政治的背景を考えると、ちょっと帝国主義が……その……南下政策が見え隠れしますが……。

 私は今そういう影の面も含めてこの曲を愛していますが、その辺を気にせず純粋に美しさだけを味わうのもまた良し。


 ちなみにボロディンさんは科学者と作曲家を兼業していました。科学者の界隈でも有名なんだとか。ご存知の方います?



 参考

 ボロディン「中央アジアの草原にて」

 https://m.youtube.com/watch?v=ux3ECCaQnoY


 https://m.youtube.com/watch?v=ZaO9FBtDzyk



 オマケ

 「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」

 一言:え、何事!? え!?

 https://m.youtube.com/watch?v=Uq984sKqokI

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