百合男子はくっつけたい!
柚子杏
プロローグ
第1話 俺は百合男子
読んで頂く前に注意:お読み頂きありがとうございます。作者も自分なりに勉強はしており投稿前に何度も確認していますがセクマイの知識等は至らぬ所や解釈違いがあるかもしれません。また全ての同性愛者のかたがこうだ、と定まっている訳ではありません。間違っているところやこういうのが嫌だということがもしありましたらご指摘ください。
『ねぇ、○○と××、どっちが受け?』
『そりゃ○○でしょー!』
『えっうっそぉ』
教室の後ろからそんな声が聞こえてくる。あいつらはいわゆる腐女子ってやつだ。男性同士の恋愛を好む女子のことで、受け攻めジャンル問わずその種類というものは計り知れない。
最近は腐男子というものも生まれているらしい。つまり男性同士の物語であるBLが浸透してきているということだろう。腐男子や腐女子という言葉の知名度は日に日に上がっている気がする。
同性であろうが異性であろうがそれ以外の恋愛対象であろうが好きならそれで良いと思うんだ俺は。
俺は腐男子ではない。好きなジャンルは別にある。知名度は腐女子ほど高くなく友達には軽々しくカミングアウトする勇気がないのだが...
『俺は、百合男子だ。』
百合、GL、と言われる俺は女の子同士の恋愛が好きだ。腐女子ほど百合を好む人というか百合男子が少ないので語り合う仲間がいないのが悲しいところだが。
俺は百合のどこに魅力を感じるのか。
それは『儚さ』だ。
女の子にしか出せない柔らかな美、滑らかな美、が好きだ。キメの細かそうな肌や艶やかな肌が官能的に重なるシーンなんかだと特に悶える。女の子にありがちなドロドロの人間関係もまた恋の進展にエッセンスを与えてくれる気がする。
(こんなことを言っていたらクラスの女子に袋叩きにされるが)
現実世界で百合なんてほとんど見ることがない、とは思う。というか現実にあったら俺の心が持たないぞ。
とまぁこんな所で、俺は百合が好きなのである。誰にも言わないが。
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