第230話 第八部閉幕
(パチパチパチ……という拍手とともに、舞台でカーテンが上がる)
「みなさんこんばんは~! ご無沙汰しております。フィネスです!」
「外出しづらい世の中になっておりますわね。お久しぶりですわね。皆様のカルディエですわ」
(ふたりがぺこり、と頭を下げる)
「さて第八部、終わりましたね! 皆様ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました!」
「でも、やばい終わり方ですわね……。アーリィちゃん指輪大丈夫かしら……」
(カルディエ、不安げに顎に人差し指を当てる)
「ですね。読者の皆様はきっと一番そこが気になっていますよね」
「フィネス様、ポルカからなにか聞いておりませんの?」
「うふふ」
(フィネス、意味ありげな笑いをする)
「フィネス様、まさかなにか情報を?」
「はい! 第九部開始とともに明らかにされるそうですが、こっそりここでお伝えしちゃいますね。アーリィちゃんは大丈夫です!」
「フィネス様、本当ですの!?」
「はい。指輪は残念ながら第2段階に入ってしまいますが、神殿を抜けた後、アーリィちゃんは正気に戻りますからそれ以上はすぐには進まないはずです!」
「あ~よかったですわ……ホントそこが心配でしたの」
「でも指輪のことはきっと心配いりません。だってアーリィちゃんは最強ですもの!」
「そうですわね。……ホント最強ヒロインになってしまいましたわ」
(カルディエ、ぼそりと付け加える)
「あ……え?」
(フィネス、カルディエのアドリブに驚いて振り返る)
「人気もフィネス様を抜いたらしいですわよ? 大丈夫かしら」
「え……うそ……」
(フィネス青ざめる)
「それにしても虫にするとか、あのババア……、あ、バアバでしたわね。わたくしとしたことが口が滑ってしまいましたわ。オホホホホ!」
「たしかに第八部、私、全然出番なかったわ……」
「フィネス様、ホント序盤にちょこっとだけでしたわね。まあわたくしは名前すら登場しませんでしたけど」
(カルディエ、自虐的に言う)
「どうしよう。八部のラストもあんなだし……このままじゃアーリィちゃんの人気がうなぎのぼりだわ……」
「そもそも第九部、わたくしたちの出番あるのかしら」
「……この感じだと、たぶんありませんね……」
(ふたり、どよーんとする)
「フィネス様、とりあえず第九部の宣伝をなさいませんと」
「あ、そうでした! 第九部ですが、御存知の通りアップがかなり先とのことです。皆様申し訳ありません」
(二人、ぺこりと頭を下げる)
「現在、ポルカはカクヨムコンテストに応募すべく、新作を執筆中ですわね。そちらが落ち着き次第、2月以降に第九部の執筆を開始する予定らしいですわ」
「ねぇ、カルディエ。ちなみに新作って、どんなのかしら」
「噂によると、彩葉様登場らしいですわ」
「えー!?」
「ちなみに彩葉様って、フィネス様?」
「違います(笑)」
(フィネス、軽く取り乱す)
「というわけで、第九部、相当先になりますが、再開の際には皆様、どうぞよろしくお願い致します!」
「お願いいたしますわ」
「ところでカルディエ。2月といえば」
「そうフィネス様! 2月5日ですわ!」
「私達、書籍化します!」
パチパチパチパチ……!
「詳細は追ってのご報告になりますが、Web版をお読みの方も楽しんでいただけるようにしているそうなので、ぜひお手にとっていただけると幸いです!」
「イラスト、どのあたりの描写になるのか楽しみですわ! そうそう、表紙とかにフィネス様いらっしゃるのかしら?」
「うふふ」
(フィネス、謎めいた笑いをする)
「それでは皆様、また後日お会いしましょう! 第八部お付き合い、重ねてありがとうございました! 感想欄は数日開いておりますので、よかったらご記載いただけると私達の励みになります!」
「あ、フィネス様、勝手に終わるとか、ちょっと!」
(閉幕)
PS 新作:「カッコいい僕になりたくて!」
投稿開始しました。もしよろしければそちらもよろしくお願い致します。
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