【資料】北野殿遺誡(贈正一位 左大臣 菅原朝臣道真遺告)に関する研究(一部抜粋)
原文
皇尊唯一人萬世一系也
其絛不敢犯
若有邪者破此禁、我必誅此代天焉
(中略)
臨者為護皇国須滅朝敵
知国興廃有一戦、皆努以前異奮励
書き下し文
皇尊すめらみことハタダ一人ニシテ万世一系ナリ
其ノ条敢ヘテ犯サズ
若シ此ノ禁ヲ破ル邪ナル者有ラバ、我天二代ワリテ此レヲ必ズ誅ス
(中略)
皇国みくにヲ護リシ為ニ臨ム者ハ須ラク朝敵ヲ滅スベシ
国ノ興廃ハ一戦ニ有ルト知リ、皆以前ヨリ異二奮ヒテ励ムベシ
...以上の遺告より、菅原道真は皇室の権威が毀損されることを極めて憂慮していたと思われる。その防止策が橘逸勢と類似していることから彼の周辺にその薫陶を受けた人物がいた可能性が高く、橘家との協力関係を示唆する一つの証拠となっていると考えられる。(中略)逸勢が遺した皇位継承之法案が現在に至るまで皇室典範の基礎となっていることを踏まえれば、道真もまた法制において高い先見性を持っていたと考えることが妥当であると思われる...
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます