ハシタダは怒りに任せる


ゆっくりと。近衛の槍を公爵に向ける。


公爵が怯えたようにナイフを構えるが、遅い。


一撃に全てを乗せて。

踏み込みと共に、捻りながら槍を突きだす。



ぱきり。



穂先が折れて、ころんと地面に。


……ただの鉄の棒じゃんあの鍛冶屋、やりやがった


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