湿

優しい声で

「 ( ) 」ってささやいたアナタの横顔が

何故か歪んで、目が覚めた


ふわふわと浮遊する意識の中で

もう一度その声を聞いた気がして


手を伸ばしてみるけれど

そこには雨を含んだ

重たい空気だけしかなくて


どこにもないけれど

ココにある面影に逢いたくて


もう一度

ぎゅっと目を閉じる

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